1位:ボーンマス
【写真:Getty Images】
順位:19位
今季成績:4勝5分12敗
現時点で最も降格の危険性が高いと考えるのが19位ボーンマスだ。リーズ・ユナイテッド同様にカタールワールドカップ以降に勝利がなく、公式戦では8試合1分7敗、プレミアリーグでは6試合で1分5敗と低迷が続いている。
昨季チャンピオンシップ(イングランド2部)を2位で終え、プレミアリーグへと復帰したボーンマスだが、マンチェスター・シティとの第2節から3連敗を喫したところでスコット・パーカー前監督を解任。後任にギャリー・オニールが暫定監督に就任すると、チームは上昇気流に乗り、一時は6戦負けなしで9位まで順位をあげた。
ところが10月下旬からチームは大失速。12節から22節にかけての11試合で勝ち点を4しか獲得していない。今冬の移籍市場ではテクニカル・ディレクターを務めるリチャード・ヒューズ氏のコネクションでイタリア方面から積極的に補強。ニコロ・ザニオーロの獲得こそ逃したが、マティアス・ビーニャとハメド・ジュニオール・トラオレを獲得。その他、イリヤ・サバルニーやダンゴ・ワッタラらをスカッドに加え、冬の移籍市場だけで6人の新戦力を獲得した。
それでも降格の危険性が高いと考える。というのも、この新加入選手6名のうち、プレミアリーグで経験のある選手は3番手GKとして考えられているダレン・ランドルフしかいない。またオニール監督は現役引退をしてから約3年半と指導者歴が短く、トップチームを率いるのはボーンマスが初めてだ。当然ながら残留争いの経験もなく、監督としての手腕はあまりにも未知数だ。直近8試合で1分7敗という悲惨な状況からチームを立て直すことができなければ、再びチャンピオンシップに戻ることになるだろう。
【了】