3位:リーズ・ユナイテッド
【写真:Getty Images】
順位:17位
今季成績:4勝6分10敗
かつてニューヨーク・レッドブルズとザルツブルクで指揮を執ったジェシー・マーシュ監督の下で開幕を迎えたリーズ・ユナイテッドは、彼の教え子であるタイラー・アダムス、ブレンデン・アーロンソン、ラスムス・クリステンセンを補強。その他、マルク・ロカやルイス・シニステラ、ウィルフリード・ニョントもスカッドに加え、昨夏に退団したカルヴィン・フィリップスとラフィーニャの穴を埋めるには十分すぎる補強を行った。
ところが現実は厳しかった。マーシュ監督はハイプレス以外の戦術的な引き出しに乏しく、試合途中の修正力もない。今季先制されてから拾えた勝ち点は「4」しかなく、それも開幕戦と第2節のみと、直近は先制されたら終わりという試合展開が続いていた。
特にカタールワールドカップ明けからの試合結果・内容はともにひどかった。直近に行われたノッティンガム・フォレスト戦でも、先制をされてから試合をひっくり返すことができず、重要な“シックスポインター”を落とした。そして試合の2日後にマーシュは解任された。
リーズのフロントはマーシュ体制でシーズン終了まで戦うつもりだった。冬の移籍市場ではザルツブルクで共闘経験のあるマクシミリアン・ヴェーバーを獲得し、昨季ラルフ・ラングニック体制のマンチェスター・ユナイテッドでアシスタントを務め、マーシュとはアメリカ時代からの付き合いとなるクリス・アーマス氏をアシスタンコーチに迎え入れるなど、彼の周りを強固なものとした。それでも全く成績は好転しなかった。
後任候補には現WBA監督で、マルセロ・ビエルサ前監督の下でアシスタントを務めていたカルロス・コルベラン氏が挙がっているが、既に移籍市場は閉じている。昨季チームを残留に導いたラフィーニャほどの圧倒的な“個”もいない。これからマンチェスター・ユナイテッドとの2連戦を終えると、エバートン、サウサンプトンとの残留争い同士の対戦が控えている。ここで相手に勝ち点3を献上するようなことになれば、降格が現実味を帯びてくる。