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W杯を逃した古橋亨梧の胸中。サッカー日本代表への期待とセルティックで抱く野心「ちっちゃい階段を上らないと」【現地コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「自分はまだまだ成長途中。ちっちゃい階段を上っていかないといけない」



 セルティックで絶対的スコアラーに君臨する古橋。その非凡な決定力を森保一監督も高く評価していると見られる。ただ、W杯のような強豪相手の大会で出番を得ようと思うなら、ゴールだけでは足りない。その質が前田や浅野よりも見劣りしたからこそ、古橋はカタールW杯に行けなかったのかもしれない。そこは誰よりも本人が強く感じている部分のはず。ゆえに「自分はまだまだ成長途中。ちっちゃい階段を上っていかないといけない」という発言をするのだろう。

 さしあたって3月からは新たな日本代表もスタートする。攻撃を主に担当する名波浩・前田遼一という2人の新コーチは、横内昭展・上野優作という前任者とは異なる目線を持っていて、古橋のように多彩なパターンからゴールを奪える特別な才能を持つ選手を重用するかもしれない。

 実際、名波コーチは昨季まで率いた松本山雅で横山歩夢の才能を見抜き、戦術的な動きを徹底的に指導して、攻守両面で違いを示せる選手へと変貌させている。古橋にしても、その負担を最小限にとどめつつ、頭抜けたストロングポイントであるフィニッシュワークを重視して起用するという選択も十分にあり得るのだ。

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