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2023年J1全18クラブ総合評価ランキング。戦力分析&格付け!Jリーグ優勝と残留を争うのは?

シリーズ:Jリーグ総合評価ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

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 例年よりも長いオフを経て、明治安田生命J1リーグは2月17日に開幕を迎える。オフの間に去る選手もいれば、新たに加入した選手もいるが、各クラブはどのように変化したのだろうか。1月下旬に掲載した「補強評価」では全18クラブの昨季からの変化を5段階(A~E)で格付けしたが、今回は戦力を総合的に比較して5段階で格付けする。


川崎フロンターレ

昨季順位:2位
総合評価:A


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 3連覇を目指した昨季の川崎フロンターレはシーズン中盤に勝ち点を落としたことが響き、横浜F・マリノスに逃げ切られることとなった。主将を務めてきた谷口彰悟が抜け、覇権奪回を目指す今季は橘田健人が新主将に就任。全国高校サッカー選手権で活躍した名願斗哉の加入や、期限付き移籍で実績を積んだ宮代大聖の復帰もある中で、強さを維持することができるか、勝負のシーズンとなるだろう。

 補強はいずれも的確だ。GK上福元直人はチョン・ソンリョンの競争相手として十分な実力を持ち、大南拓磨は谷口が抜けたセンターバックだけでなく、山根視来のバックアッパーとしても期待できる。攻撃的なポジションを万能にこなせる瀬川祐輔の加入により、前線のバリエーションは増える。力をつけて帰ってきた宮代大聖は、昨季7得点の知念慶以上の数字を残せるだけのポテンシャルを持っている。

 川崎は谷口が欠場した昨季の2試合をいずれも落としており、リーダーシップという点にやや不安を抱えるのも事実だ。苦しいときこそ矢面に立つ役割を橘田や脇坂泰斗が引き継ぎつつ、宮代や山田新、名願ら若手が台頭すれば昨季以上の戦力になる可能性もある。やや不安要素を残してはいるが、優勝候補の一角であることは間違いないだろう。

横浜F・マリノス

昨季順位:優勝
総合評価:A

 クラブ史上2度目のリーグ連覇に向けて、横浜F・マリノスはベースを維持しつつも新しい血を入れた。昨季のMVP岩田智輝のセルティック移籍は痛手だが、岩田以外の主力は残留している。レオ・セアラ、仲川輝人が抜けた前線にはJ2で高いポテンシャルを見せていた植中朝日と井上健太、関東学院大学から村上悠緋を加えた。最終ラインには上島拓巳が加わり、全体としては若返る格好となった。

 昨季と同じようにAFCチャンピオンズリーグも含めた過密日程を戦い抜けるかがポイントになるだろう。昨季のようにターンオーバーでレベルが落ちなければ、複数タイトルの可能性も出てくるはずだ。

 そういった意味で鍵になるのは井上や植中も含めた若手の台頭だ。ボランチの山根陸、センターバックの角田涼太朗を筆頭に、ブレイクの兆しを見せる有望株が出場機会を増やせば、おのずと主力選手の負担も減ってチームのパフォーマンスは上がっていくはずだ。不確定要素ではあるが、有望な若手の成長を込みで考えれば、今季も優勝争いの主役になるだろう。

鹿島アントラーズ

昨季順位:4位
総合評価:A

 昨年8月に岩政大樹コーチを監督に昇格させたが、勝ち切れない試合が続いて4位という結果に終わった。岩政監督が続投する今季は結果が求められる年になるはずだ。タイトルを知る植田直通と昌子源が復帰し、藤井智也、知念慶といった中堅どころがライバルクラブから加入した。染野唯月や師岡柊生、佐野海舟といった若いタレントも加わり、覇権奪回を目指す。

 昨夏に上田綺世が抜けたことで得点力不足に悩まされたが、知念や師岡の加入、垣田裕暉や染野の復帰によって前線は激戦区となった。新布陣が採用されるとなれば、さらに狭き門となる可能性もある。佐野が加わったことで、中盤はディエゴ・ピトゥカ、樋口雄太らを含めた分厚い選手層となる。

 最終ラインは昌子と植田が軸となるだろう。昌子は怪我で出遅れることとなったが、長いシーズンを見据えれば確実に力になってくれるだろう。昨季32試合に出場した関川郁万が控える陣容は、優勝候補と比べても決して見劣りしない。

 荒木遼太郎や知念、関川といったあたりの出場機会が心配になるほど、戦力としては充実している。2年目の岩政政権の采配がカギを握ることは間違いない。新たな鹿島を作るためにも、今季は勝負の年になるはずだ。

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