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徹底された三笘薫対策をどう打ち破ったのか? 2戦連続決勝ゴールを決めた凄さ【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

三笘薫 最新ニュース

プレミアリーグ第22節、ブライトン対ボーンマスが現地時間4日に行われ、1-0でホームチームが勝利している。決勝ゴールをもたらしたのは、サッカー日本代表の三笘薫だった。この日は相手にかなり警戒されたこともあり、持ち味を発揮するのに苦労したが、主役になってみせた。(文:小澤祐作)


ブライトンの変化


【写真:Getty Images】

 三笘薫の日ではなかったはずだ。試合終盤まで、この男が主役になる姿を想像することができなかった。

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 好調ブライトンはホームにボーンマスを迎えた。ボーンマスはリーグ戦直近11試合でわずか1勝と苦しんでおり、降格圏に沈んでいるチーム。ブライトンとしては、確実に勝ち点3を奪いたい相手だった。

 しかし、そう簡単ではなかった。引き分けOKとも言えるボーンマスの集中した守備を前に、ブライトンはビルドアップでらしくないミスを犯すなど苦労。前がかりになったところで奪われ、危険なカウンターを浴びることもあった。

 そもそもこの日のロベルト・デ・ゼルビ監督は、いつもとは違うビルドアップの形を採用していた。これまでならセンターバック2枚が後ろに残り、両サイドバックを広げたところで組み立てるが、ボーンマス戦では後ろに3枚を残す3-4-3の形でボールを動かしていたのだ。

 この変更の理由は、モイセス・カイセドとアレクシス・マック・アリスターが先発から外れたことにありそうだ。被カウンター時の対応なども含め、代役のビリー・ギルモアに彼らと同じようなタスクを任せるのは、少し不安だったのだろう。実際、ギルモアが下がり、カイセドがピッチに入った後は普段通りの形に戻っていた。

「彼は今日、リバプール戦やレスター戦のようなファンタスティックなプレーではなかった」

 ボーンマス戦後、デ・ゼルビ監督は三笘についてこう話していたという。この言葉通り、この日の三笘はシステム変更の影響もあり、かなりの苦労を強いられていた。

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