日本で評価されない選手が留学先で輝く
――活動を通してどのようなことを目指していますか。
「もちろんサッカー留学でアメリカ一本に絞る必要はありません。選手たちにとって、日本とアメリカの垣根を取っていきたいですね。アメリカの大学を国内の大学と同じテーブルに並べ、選択肢の一つとして考えてほしいと思っています。サッカー留学を当たり前の選択肢として、定着することを目指しています」
――選手にとって様々な進路の選択肢があると思います。そんな中でも、アメリカの大学にサッカー留学をする強みはどういったことでしょうか。
「現役を終えたあと、英語力が武器になります。そして、就職を考えると海外の大学卒業が手に入ることはとても良いことです」
「プレー面でいうと、日本で評価されにくい選手も評価される環境があるということです。日本では、あとから成長するタイプの選手や、個性的な武器を持つ選手が評価されにくい傾向があります。一人が良いと評価したものに対し、みんなでそれに向かい、目指す場所が一本化されてしまいます。型にはまる選手は上に行ける一方、異なる武器を持つ選手や、違うサッカーをしたほうが活きる選手がはじかれてしまう環境にあります」
――アメリカは日本とどう違うのでしょうか?
「本来、サッカーにはもっといろいろな味があり、チームや個人によって良さがあるはずです。その反面、日本のサッカーはバリエーションが乏しい気がしています。そういう意味で海外、特にアメリカに行くといろいろな監督がいます。国籍もアメリカ人だけでなく、ヨーロッパや南米など、いろいろな監督と出会うことができます。そして様々なサッカーに触れられるのはとてもいい機会です」