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【米国サッカー留学の現実/前編】日本で無名だった高校生がなぜ活躍できるのか? 日本を飛び出して挑戦する理由

シリーズ:米国サッカー留学の現実 text by 向林のどか photo by WithYou

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株式会社WithYouはサッカー留学エージェントとして、のべ400人の選手をアメリカに送り込んでいる。日本の若者がアメリカでサッカー留学をするメリットとは何か。前編では元FC東京DFで代表取締役の中村亮さんに、アメリカサッカー留学の魅力、日本の育成年代の課題について話を聞いた。(取材・文:向林のどか)


1学年100人が挑戦する米国サッカー留学の実態

【写真:株式会社WithYou】

――どのような経緯から株式会社WithYouを立ち上げましたか。

「僕自身、契約満了を経験して、プロ生活を終えたその後の人生が大事だと考えました。セカンドキャリアを考える上で、アメリカ留学はすごくバランスが取れています。そのため、サッカー留学のサポートをする会社を立ち上げました」

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――具体的にどういったことをされているのでしょうか。

「アメリカの大学にサッカー推薦で進学し、サッカー留学をするお手伝いをしています。高校を卒業し、大学に上がるタイミングで渡米する選手が多いですね。徐々に留学に挑戦する選手が増えており、現在は一学年で100人ほどいます」

――実際に留学するのはどういった選手ですか?

「Jリーグのユース所属からサッカー留学をする選手もいます。もちろん彼らにとってトップ昇格をすることが最優先です。しかし、それが叶わなかった場合の選択肢として説明会を行っています。これまでにのべ約400人の選手が挑戦しました」

「高校3年生で私たちと出会う子たちもいます。しかし、自分たちとしては1、2年生のタイミングからサッカー留学の存在を知っていてほしい。早期から認知してもらうことで、留学に必要となるサッカーのアピール材料、英語力などの準備を早く進めることができます」

――どのタイミングで、どのようにサッカー留学に挑戦するのですか?

「最初はトライアウト経由で挑戦される選手がほとんどでした。しかし、最近は問い合わせや紹介からの申し込みも増えています。トライアウトは、選手権が終わった1月~夏の8月に合わせて年に3、4回実施しています」

「挑戦できるのであれば海外でプレーしたいと考える子が多いですが、語学面の準備が疎かになっていることがよくあります。サッカーを一生懸命にやっている子だからこそ、勉強に苦手意識があることもあります。最終的には、大学側が求める語学レベルのスコアがないと入学ができないため、語学面でのサポートを行っています」

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