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ブライトン出身記者が見た三笘薫の輝き。日本人ドリブラーが持つ可能性とは?【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

ブライトンに待ち受けていた困難とは?



 1997年から2011年までの間、本拠地がない状態が続いたことが大きな理由だった。ブライトンから北に70マイル(約113km)ほど離れたジリンガムとのグラウンドシェアを余儀なくされ、その後に10年以上にわたってウィズディーン・スタジアム陸上競技場での試合開催を余儀なくされた。

 12年前にファルマーにあるアメックスの新本拠地に移転して以来、クラブははるかに確かな足場を見つけた。2017年にプレミアリーグに昇格し、その後の各シーズンでも着実にその成功を積み重ねている。

 そして、三笘はやってきた。

 ブライトンの近年の成功は、他のクラブが目を向けないような選手を獲得するという知的なスカウティングによって築かれた部分が少なからずある。このフロンターレからやってきた男も、獲得されてから慎重にチームに組み込まれたことで才能を開花させた多くの選手の一人である。

 昨年9月、グレアム・ポッターの後任としてブライトンの監督に就任したロベルト・デ・ゼルビの下で、三笘はレギュラーとしての地位を確立した。近年、日本やベルギーのファンから注目されていた能力を常に発揮し、世界で最も過酷であろう舞台でプレーしていることにまったく動じることはないようだ。

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