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【写真:Getty Images】
ネタ・ラヴィとは何者なのか?
イスラエル代表MFネタ・ラヴィのガンバ大阪移籍が決定的になったようだ。イスラエル『Sport5』などが伝えている。
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現在26歳のラヴィはイスラエルの強豪マッカビ・ハイファの下部組織出身で、2015年にトップチームへ昇格。今日に至るまで同クラブ一筋のキャリアを歩んでいて、キャプテンも務めている。クラブでの通算成績は242試合10得点13アシストであり、今季はチャンピオンズリーグ(CL)でパリ・サンジェルマン(PSG)やユベントスとも対戦した。
ラヴィは「イスラエル国内最高のMF」とも評されており、マッカビ・ハイファにおいて欠かせない存在だ。イスラエル『ynet』によると、同クラブを率いるバラク・バハール監督は「ラヴィの退団は私たちのバランスを崩すかもしれない。これは単なる退団ではない。彼はクラブで育ち、人格者であり、リーダーでもある」とコメント。さらに「ラヴィとチャロン(・シェリー)には交代要員がいない。もし彼が本当に去るなら、それは非常に大きな損失だ」と言葉を残していたようだ。この発言からも、ラヴィがいかにクラブにおいて大きな存在だったかがわかるだろう。
「バランスを崩すかもしれない」というバハール監督のコメントは、ある意味でラヴィのプレースタイルを表しているとも言える。中盤底を本職とする26歳は、攻守両面のクオリティーを高められる選手なのだ。
特筆すべきはボール奪取能力の高さだ。身長177cmと大柄ではないが、フィジカルがしっかりしており、スッと相手の前に入るなど体の使いも巧い。また、出足の鋭さや、ギリギリで相手の侵入を食い止めるタックルの上手さも光る。
ボールを奪ってからの繋ぎはシンプルかつ正確。低い位置でボールキープすることを恐れることはなく、相手を引きつけ、重心の逆を突いたターンでかわし、その後の選択肢を広げるというプレーがとくによく見られる。ゴールやアシストをバンバン奪えるタイプではないが、時折みせるミドルシュートは必見だ。
マッカビ・ハイファでのプレーを見る限り、かなりMFとしてのレベルは高い。タイプ的には昨季在籍していた齊藤未月に似ているところがあり、同選手の穴埋めはもちろん、それ以上の活躍に期待できそうだ。
『ynet』によれば、ラヴィは今冬、CSKAモスクワやスペイン、イタリアのクラブからもオファーを受けていたようだが、G大阪を選択したとのこと。オファーが魅力的だったことはもちろん、FIFAワールドカップカタール2022での日本代表の躍進が、日本サッカーへの関心を高めたとも伝えられている。
このまま何も問題なくG大阪加入が実現すれば、ラヴィはJリーグ最強のMFになれるかもしれない。それほど期待を持っていい選手だ。