拮抗した試合で違いを見せた三笘薫
その男こそ三笘薫である。
チームが上手く試合に入れなかったため、開始10分過ぎまで思うような形でボールに触れることの出来なかった三笘は、珍しく自陣深くまで下がってボールを引き出すなど、何とかゲームに関わろうとしていた。
13分には自陣深くで、自らドリブルで相手を引き付けてから逆サイドに展開し、チャンスの起点となった。多くの選手がピッチでボールに触れることが出来るようになってからは、徐々にブライトンも持ち味を発揮できるようになっていた。
そんな中、27分に左SBのペルビス・エストゥピニャンからパスを受けた三笘は、相手DFティモシー・カスターニュと正対した形から得意の縦への仕掛けではなく、カットインを選択。ややカスターニュの対応が遅れたことで自身の目の前のスペースが空いたかと思えば、右足を一閃し、見事なコントロールシュートがゴールに吸い込まれた。
先述した通り、三笘のゴールが決まるまでブライトンは2本しかシュートを打てておらず、ゴールが決まる気配は全くと言って良いほどなかった。そんな苦しい状況をこの日本代表FWは個人の能力で打開した。