韓国代表GKが湘南ベルマーレ移籍を決めた理由
25歳ながら全北現代では公式戦201試合出場というキャリアを持つ。2018年にはアジア競技大会でU-23韓国代表を優勝に導き、東京五輪でも正GKを務めて決勝トーナメント進出に貢献している。昨年7月のEAFF E-1サッカー選手権で韓国代表デビューを果たし、カタールワールドカップメンバーにも選出された。今後の韓国代表を背負っていくであろう期待のゴールキーパーである。
全北現代では4度のリーグ優勝を経験し、AFCチャンピオンズリーグでの経験も豊富な25歳のGKは、Jリーグで上位進出をこれから目指していく湘南ベルマーレに移籍した。客観的に見ればステップアップとは呼べない移籍だが、そこには本人なりの考えがあるようだ。
湘南にとってGKは重要な補強ポイントだった。期限付き移籍の谷が抜けることは想定の範囲内で、クラブはソン・ボムグンを獲得するために準備を進めていた。ソン・ボムグン自身が「湘南のプレースタイルと合っている」と感じたことも大きく、ガンバ大阪でプレーするクォン・ギョンウォンからの話も移籍という決断に背中を押すことになった。
また、プレーヤーとして新たなチャレンジをしたいという気持ちも強い。
「全北は優勝争いをする上位のチームですが、そこでの成長、刺激があまりなかったので、日本に来て(新たな)挑戦をしたいという気持ちが生まれました。湘南ベルマーレは(これまでは)上位争いに食い込めなかったですが、自分が活躍して上位争いできるチームにしたい」