アーセナルとトッテナムにあった差
この試合で最も顕著な差があったのは“ハードワーク”の部分だ。特に前半のアーセナルの連続性のあるプレッシングの精度は凄まじく、トップ下のマルティン・ウーデゴールを中心とした前線からの守備は効果的だった。
ウーデゴールが相手CBのパスコースを限定すれば、後方の選手たちもそれに連動してポジションを修正。面白いようにボールを回収し、前半は開始早々のソン・フンミンのチャンスと終了間際のハリー・ケインのヘディングシュート以外でチャンスを作らせなかった。
逆にトッテナムは攻守の切り替えの部分でアーセナルを下回っており、ボールの奪いどころを設定できなかったことで簡単に自陣へ攻め込まれた。
しかし、後半からはこの形成が逆転する。高すぎるインテンシティを継続できなくなったアーセナルの守備に対してトッテナムが効率的に攻め込んだ。それでもアーセナルは前半に得た2点のリードを活かして後半途中から撤退守備へと守備戦術を変更。キーラン・ティアニーと冨安健洋を後半途中に投入して試合をクローズしにかかった。