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冬の風物詩である高校サッカー選手権も終わり、いよいよJリーグ各クラブが2023年シーズンに向けて本格始動する。昨季タイトル奪還を果たした横浜F・マリノスはMVPの岩田智輝がセルティックへ移籍し、2019年のMVP仲川輝人もFC東京に新天地を求めた。そして最終節までタイトルを争った川崎フロンターレも2022年カタールW杯代表の谷口彰悟がアル・ラーヤンへ移籍。逆に4位に終わった鹿島アントラーズは2018年ロシアW杯代表の昌子源、植田直通が復帰。各クラブともに変革の時期を迎えている。こうした中、今季躍進が期待されるタレントは一体誰なのか。2026年北中米W杯を目指す第2次森保ジャパン入りもあり得そうな6人をピックアップした。(選出・文:元川悦子)
MF:伊藤敦樹
生年月日:1998年8月11日(24歳)
所属クラブ:浦和レッズ
2022リーグ戦成績:28試合4得点3アシスト
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リカルド・ロドリゲス監督体制で挑んだ昨季、J1優勝を目標に掲げながら、浦和レッズは9位に沈んだ。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)こそ決勝に勝ち進んだものの、チームとして不本意な状況だったのは確かだ。
そこで今季はマチェイ・スコルジャ監督を招聘して新たなスタートを切ったが、新加入選手は今のところ復帰組の興梠慎三、荻原拓也を含めても数人だけ。今後さらに補強はあると見られるが、現有戦力の奮起は必須だ。
そこで期待が高まるのが、大型ボランチの伊藤敦樹。昨季は岩尾憲と並んでボランチの主力と位置づけられ、28試合出場4ゴールと攻撃面でインパクトを残した。アグレッシブに前へ前へと突き進む姿勢は、かつての稲本潤一を彷彿させるところがある。その先人のようにスケール感が魅力で、近い将来の代表候補とも目される。
ただ、代表ボランチには遠藤航、田中碧らがいるし、若い世代にも藤田譲瑠チマら候補者がいる。そこに割って入るためにも伊藤はよりダイナミックに、かつ高い強度で90分間プレーし続ける必要がある。強烈な存在感を示し続ければ、必ずチャンスは巡ってくる。浦和の躍進の原動力になることがまず重要な一歩と言える。