大エースとの共存は?
右サイドでしっかりとアルグアシル監督にアピールできたことは、今後に向けても非常に大きい。というのも、チームには大エースであるミケル・オヤルサバルが戻ってきたからだ。
ゴールもアシストも量産できるオヤルサバルは、基本的に左サイドでプレーする。久保もソシエダでは同サイドでプレーすることも多いが、さすがに背番号10とのポジション争いに勝つことは難しい。だからこそ、本来得意としているエリアではあるとはいえ、右サイドでもアピールをする必要があった。
アルグアシル監督も、すでに今後を見据えているのではないか。左でうまくいっていた久保を、ここにきて右に置いた理由がないはずがない。つまり、オヤルサバルと久保の共存を考えている可能性が高いと推測することもできる。
理想的な形は4-3-3だろう。アンカーにマルティン・スビメンディ、インサイドハーフはミケル・メリーノ、ダビド・シルバ、ブライス・メンデスのローテーションか。そして右サイドに久保、中央にアレクサンダー・セルロート、左にオヤルサバルだ。
もちろん、どうなるかはアルグアシル監督次第である。ただ一つ言えるのは、オヤルサバルと久保の共演はとくに我々日本人が楽しみにしているポイントであるということだ。
(文:小澤祐作)
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