小柄なレフティー2人で奪った貴重な1点
ゴールを背にしてスローインを受けたダビド・シルバが反転し、中へ向くと、久保が相手DFの背後にランニング。それを見逃さなかったシルバから久保にパスが出ると、日本人レフティーは少し相手からボールをズラしてから走り込んできたシルバにパス。これが渡り、シルバが37歳のバースデーゴールを奪った。
久保のラストパスは、シルバに渡る直前に相手DFが触っている。ラ・リーガ公式サイトを見ても、久保のスタッツは14試合2得点2アシストのまま。つまり、久保にはアシストが付かなかったということだ。
しかし、小柄なレフティー2人だけで崩し切った完璧なゴールということに変わりはない。シルバは久保をよく見ていたし、久保もシルバをよく見ていた。両者のイメージが合っていなければ、このゴールは誕生していなかったはずだ。
このゴールシーンもそうだが、久保がボールを受けたい場所に動けば、高確率でパスが出てくる。そして味方のサポートが的確かつ素早いため、孤立することがほとんどない。それが、ソシエダというチームだ。だからこそ久保は、アルメリア戦後のフラッシュインタビューで「ソシエダは僕を良い選手にしてくれるんです」と話したのだろう。