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カタールW杯前までリーグ戦出場なし
このまま一気に主力へ定着するだろうか。
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スイス代表MFデニス・ザカリアは、昨年夏にユベントスからチェルシーにレンタル移籍した。しかし、なかなか出場機会を与えてもらえず、チャンピオンズリーグ(CL)のグループリーグではわずか1試合の出場。プレミアリーグでは、カタールワールドカップによる中断期間突入まで1度もピッチに立つことが出来なかった。
それでも、W杯中断明け1発目のプレミアリーグ第17節、ボーンマス戦でマテオ・コバチッチやエンゴロ・カンテ不在の影響もあり先発に抜擢されると、翌第18節のノッティンガム・フォレスト戦でもスタメンに名を連ねた。そして現地5日に行われた第19節、マンチェスター・シティ戦ではフル出場を果たしている。
そのシティ戦、チームは0-1で敗れたが、ザカリアは大きく躍動。華麗なテクニックと馬力のあるドリブルで相手のプレスをいなすだけでなく、守備面でも体を張ったプレーで貢献した。データサイト『Who Scored』によれば、パス成功率は93%、ドリブル成功数は両チーム最多の3回を記録していたとのことだ。
試合後にグレアム・ポッター監督は「彼は本当にいい選手だ。守備面ではあれだけの範囲をカバーし、ボールを奪い、デュエルの面では全てを出し切り、ボールに対しては勇敢で解決策を見出した。彼は、この夜のポジティブな存在だ」と王者相手に一歩も引けを取らなかったザカリアへの賞賛を惜しまなかった。
ザカリアの才能はボルシア・メンヒェングラートバッハ時代から疑いの余地はなかった。191cmと大柄ながら繊細なテクニックと戦術眼も併せ持つプレースタイルから、ポール・ポグバと比較されることも珍しくなかったほどだ。ユベントス移籍でやや下降気味となったが、ようやく本領発揮といったところだろうか。
パフォーマンスの波が激しい選手であるため、当然ながら直近の出来だけですべてを評価することはできない。しかし、シティ相手にあれだけ存在感を発揮できたザカリアには、今後も期待せざるを得ないだろう。
【了】