ニューカッスルの堅守の要因

　アーセナルの今節の対戦相手であるニューカッスルは、現在のプレミアリーグで最も堅いチームの一つであることを忘れてはならない。

　快進撃を続ける同チームは、現時点でプレミアリーグ最少の11失点しか喫しておらず、前節終了時点で公式戦5試合続けてクリーンシートと“堅守”を武器にしているチームだ。特に守護神ニック・ポープとファビアン・シェア、スヴェン・ボトマンのCBコンビは集中力を高い次元で維持できており、相手のシュートやパスワークに対して堅実な対応でピンチを防ぎ続けている。

　また、これはアーセナルにも言えることなのだが、ボールを奪われてからの切り替えの速さが非常に高いレベルにある。ボールロストをした瞬間から切り替えて、素早いカウンタープレスで再びボール奪取を狙う戦術の熟練度は両チームともに成熟されており、この試合では何度も中盤で激しい攻防が見られた。

　目まぐるしく攻守が入れ替わる中で、ニューカッスルは状況に応じてWGの選手も最終ラインまで帰陣することで、6バックのような形でアーセナルの攻撃を耐えしのいだ。この堅守を前にアーセナルは崩すことに苦労したが、流石のニューカッスルも試合終盤にかけて疲労から徐々に守備に隙が見られるようになった。

　それでもアーセナルが試合を決める得点を決めることができなかった要因には、とある“課題”が挙げられる。