FW：アルバロ・レコバ（元ウルグアイ代表）
【写真：Getty Images】
生年月日：1976年3月17日
在籍期間：1997年7月～2008年9月
通算成績 ：261試合72得点66アシスト
主な獲得タイトル：セリエA（2回）、UEFAカップ（1回）、コッパ・イタリア（2回）、スーペルコッパ・イタリアーナ（2回）
正確無比な左足のキックと速くて華麗なドリブル…。稀代のファンタジスタであるアルバロ・レコバは、10年という長い期間に渡ってインテルでプレーした。インテルがタイトルから遠ざかっていた時期に主力としてプレーしていたため、トロフィーを掲げた回数は少ないが、「予測不可能」とも言われた華やかなプレーは今でも多くのサポーターの心に残っている。
97年夏に母国ウルグアイのナシオナル・モンテビデオからインテルに加入したレコバは、1999/00シーズンより主力に定着。2000年代前半、インテルに在籍していた元ブラジル代表FWロナウドや元イタリア代表FWロベルト・バッジョら大物FWは短期間でチームを去っていたが、レコバは主力としてプレーし続けた。インテルでの晩年は年齢的なこともあり出場機会を減らしたが、2005/06シーズン（カルチョ・スキャンダルによる繰り上げ）と2006/07シーズンはクラブにとって念願だったセリエAのタイトルも獲得している。
在籍した10シーズンでリーグ戦二桁ゴールを記録したのはわずか1シーズンのみと、レコバは得点を量産するタイプの選手ではなかった。しかし、各ゴールシーンを振り返ってみると、年間最優秀ゴールにノミネートされてもおかしくないスーパーゴールやFKばかりを決めている。21世紀を代表するファンタジスタは、「記録」よりも「記憶」に残る数多くのプレーで世界中のサポーターを虜にしたのだった。
