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日本代表 2年前

サッカー日本代表歴代スタメン&フォーメーション。名将たちが導き出した最強布陣は?【前編】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

イビチャ・オシム

0617Japan2007
基本フォーメーション(アジアカップ)

在任期間:2006年7月~07年11月
主な戦績
2007年 AFCアジアカップ:4位

 ドイツワールドカップ終了後、ジーコ監督の後を受けてイビチャ・オシム監督が就任した。ジェフユナイテッド市原を強豪へと成長させた名将で、前年にはクラブ初タイトルとなるヤマザキナビスコカップ制覇を成し遂げている。

 経験豊富な指揮官の下、ボールと人が動くサッカーを取り入れた。阿部勇樹、巻誠一郎、山岸智、羽生直剛らジェフで指導した教え子たちを積極的に起用し、オシム監督の目指すサッカーを浸透させていく。2006年のアジアカップ予選では国内組中心のメンバーでチームの底上げを図った。

 翌年のアジアカップではヨーロッパ組の中村俊輔と高原直泰を招集する。初戦は引き分けたが、連勝でグループを首位で通過。準々決勝ではワールドカップで敗れたオーストラリア代表にリベンジを果たしたが、準決勝でサウジアラビア代表に敗れた。3位決定戦ではPK戦の末に韓国代表に敗れ、ベスト4という結果に終わっている。

 ディフェンスは基本的にマンツーマンで、相手の布陣に合わせて最終ラインの枚数を変える。中盤には鈴木啓太のような「水を運ぶ人」と中村憲剛のような「エキストラキッカー」を配置する。「エキストラキッカーは1人か2人」としていたが、アジアカップでは遠藤保仁、中村憲剛、中村俊輔を同時に起用した。

 リスクの高いマンマークディフェンスを敷きながら、選手たちには適切な状況判断を求めることでリスクを調整した。「日本サッカーの日本化」を掲げたオシム監督のスタイルは、日本サッカーへ大きな影響を与えている。

 アジアカップベスト4という結果以上に日本代表への期待感は高かったが、オシム監督は07年11月に急性脳梗塞を患う。幸いにも命に別状はなかったが、指揮を執るのは困難となり、志半ばで監督を退任することとなった。

●基本フォーメーション(アジアカップ)

▽GK
1 川口能活

▽DF
21 加地亮
22 中澤佑二
6 阿部勇樹
3 駒野友一

▽MF
14 中村憲剛
13 鈴木啓太
10 中村俊輔
7 遠藤保仁
9 山岸智

▽FW
19 高原直泰

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