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セリエA 2年前

ミラン史上最強! 伝説の英雄5人。マルディーニ、カカ…クラブに名を刻んだ男たち

シリーズ:伝説の英雄5人 text by 編集部 photo by Getty Images

DF:アレッサンドロ・ネスタ(元イタリア代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1976年3月19日
在籍期間:2002年8月~2012年7月
クラブ通算成績:326試合10得点2アシスト
主な獲得タイトル:セリエA(2回)、UEFAチャンピオンズリーグ(2回)、コッパ・イタリア(1回)、スーペルコッパ(2回)、UEFAスーパーカップ(2回)、FIFAクラブワールドカップ(1回)

 ラツィオでプロキャリアをスタートさせたアレッサンドロ・ネスタは、同クラブの財政難が原因で2002年にミランへやって来た。移籍金は今でこそ安く思えるかもしれないが、当時としてはかなり高額な3000万ユーロ(約36億円)。事実、当時ミランが獲得したDFの中では史上最高額、全体で見てもマヌエル・ルイ・コスタ、フィリッポ・インザーギに次ぐクラブ史上3番目の高さだった。

 しかし、ネスタはその金額以上のパフォーマンスをミランで示した。強さ、高さ、賢さ、速さ、そして頼もしさのすべてを揃えた守備職人はありとあらゆるFWを完封。パオロ・マルディーニやヤープ・スタム、アレッサンドロ・コスタクルタら名手と共にチームの最終ラインを強固なものとし、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)を筆頭に数々のタイトルをその手に収めてきた。

 ラツィオから加入し10年をミランで過ごしたネスタは、最終的に公式戦326試合に出場。2000年から2010年にかけて表彰されていたセリエAディフェンダー・オブ・ザ・イヤーには史上最多4度も選出されているなど、素晴らしい成績を残した。かつてミランのレジェンドであるフランコ・バレージからは「ネスタのいないミランは考えられないね」と評価されていたが、まさにこの世界的守備職人なくしてミランの栄光はなかった。

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