MF:アンドレア・ピルロ(元イタリア代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1979年5月19日
在籍期間:2001年7月~2011年7月
通算成績:401試合41得点70アシスト
主な獲得タイトル:セリエA(2回)、UEFAチャンピオンズリーグ(2回)、コッパ・イタリア(1回)、スーペルコッパ(1回)、UEFAスーパーカップ(2回)、FIFAクラブワールドカップ(1回)
華麗なるキックを武器にゲームを巧みにコントロールし続け、世界最高のレジスタと評されたのがアンドレア・ピルロである。2001年、宿敵インテルからミランの一員になると、そこから10年間をロッソネロに捧げ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)、セリエAなど数々のタイトル獲得に貢献。2007年にはバロンドール投票でカカ、クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシに次ぐ4位に輝くなど、ミランのシンボル的存在として名を轟かせた。
加入当時はなかなか出番に恵まれず苦しんでいたピルロだが、2001/02シーズン途中より就任したカルロ・アンチェロッティ監督との出会いによりその後の運命が変わった。当時マヌエル・ルイ・コスタらが在籍していたため、それまで主戦場だったトップ下での出場が難しいと考えた同選手は、アンチェロッティ監督にアンカーとしての起用を直訴。すると同監督からの承諾を得たのである。
その後、ピルロは希望した中盤の底で長短問わず正確無比なパスを繰り出し続け攻撃を司るなど躍動。ジェンナーロ・ガットゥーゾ、マッシモ・アンブロジーニ、クラレンス・セードルフといったチームメイトにも恵まれ、クラブの黄金期を中心として支えるまでの存在に成長したのである。後にピルロは「彼は僕のキャリアを変え、僕をDFの前に置いた。忘れられない時間を共有した。僕たちは共に素晴らしい過去を過ごしたんだ」と名将への感謝を口にしていた。