MF:カカ(元ブラジル代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1982年4月22日
在籍期間:2003年8月~2009年7月、2013年9月~2014年7月
通算成績:307試合104得点85アシスト
主な獲得タイトル:セリエA(1回)、UEFAチャンピオンズリーグ(1回)、スーペルコッパ(1回)、UEFAスーパーカップ(1回)、FIFAクラブワールドカップ(1回)
この男に憧れを抱いたサッカー少年は決して少なくなかったはずだ。母国ブラジルの名門サンパウロでプロキャリアをスタートさせたカカは2003年にミランへ加入すると、瞬く間にミラニスタのアイドルとなった。移籍初年度でスタメンの座を確固たるものとし、当時世界最高のリーグだったセリエAでいきなり二桁得点を達成。そしてスクデット獲得、UEFAスーパーカップ制覇に貢献した。
それ以降もカカはミランの中心人物として活躍。緩急を巧みに使った鋭くかつパワフルなドリブルで何度もDFを恐怖へと陥れ、豪快にゴールネットを揺らしてはサポーターを沸かし続けた。2006/07シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で10得点をマークして得点王に輝き、クラブ史上7度目のビッグイヤー獲得に貢献。これらの活躍が高く評価され、2007年冬にバロンドールを受賞することになった。まさにカカという男の存在は、ミランにとってかけがえのない財産となっていたのである。
2009年にはレアル・マドリードへ移籍したが、2013年にミランへ復帰。そして1年間プレーし、オーランド・シティに旅立った。ミランでの最終的な成績は公式戦307試合104得点85アシスト。クラブに在籍したブラジル人選手としてはいずれも最多の数字となっているなど、歴史にその名を刻んでいる。スーパースターである以上に人格者でもあったカカは、今でもミラニスタの絶対的アイドルだ。