FW:ラウール・ゴンサレス(元スペイン代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1977年6月27日
在籍期間:1994年10月~2010年7月
通算成績:741試合324得点116アシスト
主な獲得タイトル:ラ・リーガ(6回)、UEFAチャンピオンズリーグ(3回)、スーペルコパ(4回)、UEFAスーパーカップ(1回)、インターコンチネンタルカップ(2回)
レアル・マドリードというクラブを語る上で絶対に忘れてはならないのがラウール・ゴンサレスである。1992年にマドリーユースの一員になると、その2年後に当時のクラブ史上最年少となる17歳4ヶ月でトップチームデビューを果たした。すると1年目でリーグ戦9得点をマークし、2年目には同19得点奪取と爆発。3年目の1996/97シーズンにはラ・リーガだけで21得点を叩き出し得点王に輝くなど、早くにしてワールドクラスへの仲間入りを果たしていた。
2000年、マドリーの会長にフロレンティーノ・ペレスが就任すると、それ以降は彼の手腕によりジネディーヌ・ジダンやルイス・フィーゴ、デイビッド・ベッカム、ロナウドらスーパースターが集結。彼らは『ロス・ガラクティコス(銀河系軍団)』と呼ばれ絶大なる人気を集めていた。その中にあっても生え抜きであるラウールの存在感は大きく失われず。スペース活用の上手さや圧倒的に高い決定力を武器に、数々の舞台でゴールネットを揺らし続けていた。
マドリーに16年も身を置くことになったラウールは、GKイケル・カシージャスら名だたる選手たちを抑えクラブ史上最多となる公式戦741試合出場を果たし、計16個ものタイトルをその手中に収めている。また、通算324得点はクリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマに次ぐクラブ歴代3位の成績となっており、C・ロナウドとリオネル・メッシが台頭するまではチャンピオンズリーグ(CL)歴代最多得点者でもあった。そんなエル・ニーニョ(神の子)と称された同選手を伝説の英雄と呼ばないわけにはいかない。
【了】