GK：ペトル・チェフ（元チェコ代表）
【写真：Getty Images】
生年月日：1982年5月30日
在籍期間：2004年7月～2015年7月
通算成績：494試合393失点228クリーンシート
主な獲得タイトル：プレミアリーグ（4回）、UEFAチャンピオンズリーグ（1回）、UEFAヨーロッパリーグ（1回）、リーグカップ（3回）、FAカップ（4回）、コミュニティ・シールド（4回）
21世紀のチェルシーにおいてこの男以上に活躍したGKはいないだろう。2004/05シーズンにレンヌからやって来ると瞬く間にレギュラーの座に君臨し、移籍1年目ながら当時ピーター・シュマイケルが保持していたプレミアリーグ連続無失点記録を更新（694分間 ※後にエドウィン・ファン・デル・サールが更新）。そして見事リーグ制覇に大きく貢献し、個人としては同シーズンのUEFA最優秀GK賞を受賞するなど、早々にチェルシーサポーターのハートを射抜くだけでなく世界屈指のGKという評価を確固たるものにした。
その後もペトル・チェフは不動の守護神として数々の舞台で活躍した。2006年には頭蓋骨陥没骨折の大怪我を負ったが、驚異的なスピードで復帰。これ以降着用し続けたラグビー用ヘッドギアは自身のトレードマークとなった。長い手足を活かしたセービング、そして圧倒的なハイボールへの強さを誇ったチェフは、最終的にチェルシー在籍11年で公式戦494試合に出場。計17個のタイトル獲得に貢献し、クラブ歴代1位となる228ものクリーンシートを記録することになった。
現役引退後もチェフとチェルシーの関係性は続いている。2019年にテクニカルアドバイザーとしてクラブに復帰を果たしたのだ。そんなチェコのレジェンドは2020年、新型コロナウイルス感染拡大による予防措置としてチェルシーのプレミアリーグメンバーに登録。また、同年にチェルシーU-23の一員としてトッテナムU-23戦にフル出場し、約18ヶ月ぶりに現役復帰を果たしている。これらのニュースは日本でも話題となっていた。
