DF:ジョン・テリー(元イングランド代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1980年12月7日
在籍期間:1998年7月~2017年7月
通算成績:713試合67得点29アシスト
主な獲得タイトル:プレミアリーグ(5回)、UEFAチャンピオンズリーグ(1回)、UEFAヨーロッパリーグ(1回)、リーグカップ(3回)、FAカップ(5回)、コミュニティ・シールド(2回)
14歳の時にウェストハム下部組織からチェルシー下部組織に移ったジョン・テリーは、1998年にトップチーム昇格を果たした。当初はマルセル・デサイーやフランク・ルブーフといった選手たちを前にほとんど出番を貰えなかったが、ノッティンガム・フォレストへのレンタルを経て迎えた2000/01シーズン、当時のクラウディオ・ラニエリ監督の下で多くの出番を確保。2003/04シーズンにはデサイーに代わって最終ラインを統率するようになり、ウィリアム・ギャラスと強固なコンビを形成した。
2004/05シーズン、チェルシーの指揮官にジョゼ・モウリーニョが就任すると、テリーはトレーニングへ熱心に臨む姿勢などが評価され、主将に任命されることになった。すると監督の期待に応えるかのように、テリーは抜群のキャプテンシーを発揮。主将就任1年目でプレミアリーグ制覇に貢献し、DFながらPFA年間最優秀選手賞を受賞するなど圧巻の活躍を披露した。これ以降、テリーはクラブの絶対的な柱として数々の舞台で奮闘。世界中からやって来る実力者たちをしっかりと束ね、チェルシーをまた一つ上のレベルへと引き上げた。
トップチームで19年間、アカデミー時代も含めると実に22年間もチェルシーに身を置くことになったテリーは、クラブ歴代3位となる通算713試合に出場し、プレミアリーグやチャンピオンズリーグ(CL)など実に計17個ものタイトルを自らの力で手繰り寄せることになった。抜群のフィジカルとFWを泣かせるようなタイトなマーキング、そして絶大なるキャプテンシー…これだけのものを備えていた守備職人は、まさにブルーズにおける伝説的な英雄だ。