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【写真:Getty Images】
ハッサン・アルハイドス(カタール代表/アル・サッド)
生年月日:1990年12月11日
代表通算成績:163試合出場/34得点19アシスト
カタールW杯成績:3試合0得点0アシスト
「史上最悪のワールドカップ開催国」。カタール代表はこう評されても仕方ないだろう。エクアドル代表、セネガル代表、オランダ代表と対戦し、いずれもあっけなく敗戦。その3試合で奪った得点はわずかに1点だった。開催国としては史上初となる敗退第1号や3戦全敗など、数々の不名誉な記録を作ることになった。
そんなカタール代表のキープレーヤーの1人が、10番を背負いキャプテンも務めるハッサン・アルハイドスだったのだが、同選手のパフォーマンスはかなり残念なものに。グループリーグ3試合でキーパス2本、シュート1本、ドリブル成功2回(データサイト『Sofa Score』を参照)に留まるなど攻撃を全くと言っていいほど活性化できず。いつも以上に気を張りすぎたか、イージーミスも見られた。
そして致命的だったのが強度の低さである。第3節のオランダ代表戦では球際の競り合いでなんと11回中10回も敗北。グループリーグ3試合のデュエル勝率はたったの25%だったというデータも出ている。これほど貧弱な内容では、W杯に出てくるような実力のある国に対し苦戦するのは当たり前だ。
【写真:Getty Images】
ファン・ウィジョ(韓国代表/オリンピアコス)
生年月日:1992年8月28日
代表通算成績:53試合16得点4アシスト
カタールW杯成績:4試合0得点0アシスト
かつてガンバ大阪でもプレーしたファン・ウィジョは、グループリーグ第1節のウルグアイ代表戦で先発出場を果たした。しかし、34分にボックス内フリーの状態でシュートを放ちながらこれを枠外に飛ばしてしまいチームを落胆させると、その後は前線で孤立。結局74分までのプレーでボールタッチ16回に留まるなど、凡庸なパフォーマンスに終わった。
すると続くガーナ代表戦では先発落ち。その試合でCFを務めたチョ・ギュソンが豪快なヘディングから2ゴールを奪うという凄まじいインパクトを残したことで、ファン・ウィジョは第3節のポルトガル代表戦とラウンド16のブラジル代表戦でもスタメンから外れることになった。
最終的に初戦を除いた3試合のプレー時間がいずれも15分未満となったファン・ウィジョ。ウルグアイ代表戦で決定機を逃して主役になりきれず、チョ・ギュソンにその座を奪われたまま大会を去ることになるとは、夢にも思わなかっただろう。
【写真:Getty Images】
久保建英(日本代表/レアル・ソシエダ)
生年月日:2001年6月4日
代表通算成績:22試合1得点0アシスト
カタールW杯成績:2試合0得点0アシスト
日本代表はドイツ代表とスペイン代表にそれぞれ逆転勝利を収め、グループリーグを首位で通過。ラウンド16ではPK戦の末敗れたとはいえ、後にベスト4の一角となるクロアチア代表相手に互角の戦いを演じて見せた。そんな森保ジャパンの躍進には、世界中から称賛の声が多く挙がっている。
しかし、注目選手の1人だった久保建英は輝きを放つことができなかった。ドイツ代表戦では守備に回る時間が多く、ボールを持っても大柄な相手に簡単に潰されることが目立った。スペイン代表戦はまずまずの内容だったが、ラウンド16のクロアチア代表戦は不運にも体調不良の影響で出場することができていない。全体として印象に残ったとは言えないはずだ。
久保はドイツ代表戦とスペイン代表戦ともに前半のみでベンチに下がっている。前半は守り、後半に攻めるという森保采配の犠牲者とも言え、それがインパクトを残せなかった理由の1つであることは間違いない。しかし、まずまずの内容だったスペイン代表戦でも45分間のプレーに留まったのは“そういう立場”ということ。4試合で90分間の出場に留まったという事実を受け入れなければならないだろう。