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【写真:Getty Images】
アブドゥレラー・アルマルキ(サウジアラビア代表/アル・ヒラル)
生年月日:1994年10月11日
代表通算成績:23試合0得点1アシスト
カタールW杯成績:2試合0得点0アシスト
サウジアラビア代表はグループリーグ初戦で後の王者アルゼンチン代表を下し、カタールの地で旋風を巻き起こした。その後ポーランド代表とメキシコ代表に連敗し、結果としてグループ最下位で敗退となったものの、いずれも完敗といった内容ではなく、アジアの意地を見せつけた。
今年1月に負った大怪我を乗り越えワールドカップ出場を掴んだアブドゥレラー・アルマルキは、アンカーとして奮闘し、アルゼンチン代表戦の奇跡的な勝利に貢献した。しかし、同選手のW杯は最悪の形で幕を閉じたと言わざるを得ないだろう。
グループリーグ第2節のポーランド代表戦に先発出場したアルマルキは、前半のうちにイエローカードを貰い、累積のため第3戦の出場停止が確定。すると後半、自陣深くでの軽率なミスから痛恨の追加点を献上してしまった。その直後にも自陣で危ないロストを犯すなど、疲労の影響かパフォーマンスレベルは明らかに低下しており、失点直結のミスから3分後にベンチへと下げられていた。
【写真:Getty Images】
鎌田大地(日本代表/フランクフルト)
生年月日:1996年8月5日
代表通算成績:27試合7得点3アシスト
カタールW杯成績:4試合0得点0アシスト
フランクフルトで好調を維持しているだけに、鎌田大地への期待感は大きかった。しかし、今大会でサプライズを起こした日本代表において、同選手のパフォーマンスが満足いくレベルだったかと言えば、決してそうではないだろう。
鎌田はグループリーグ3試合とラウンド16の計4試合でトップ下として先発出場。しかし、0得点0アシストという数字を見ても明らかな通り、チャンスに絡んだシーンはそれほど多くなかった。反対にらしくない不用意なボールロストや簡単なパスミスを犯すことがしばしば見受けられ、試合から消えてしまう時間帯もあった。
とくにドイツ代表戦やスペイン代表戦では守備で頑張りを見せることもあったが、肝心なところで寄せきれないことも。たとえばクロアチア代表戦の失点シーンでは、クロスを上げる選手に対して素早くアプローチにいく姿勢すら見せなかった。このシーンに関しては批判的な声が多く挙がっているのも事実だ。いずれにしても鎌田は、その評価をガクンと落とすことになってしまった。
【写真:Getty Images】
チョン・ウヨン(韓国代表/フライブルク)
生年月日:1999年9月20日
代表通算成績:9試合2得点1アシスト
カタールW杯成績:1試合0得点0アシスト
バイエルン・ミュンヘンの下部組織で育ち、現在は日本代表MF堂安律と同じフライブルクでプレーするチョン・ウヨンは、パウロ・ベント監督の期待に応えられなかった選手と言える。データサイト『Sofa Score』のレーティングは「6.2」で、チーム内ワーストだった。
初戦のウルグアイ代表戦で出場なしに終わったチョン・ウヨンは、勝利が欲しいガーナ代表戦で先発のチャンスを得た。しかし、攻撃を活性化するどころか、停滞させてしまうようなプレーを露呈。事実、前半だけで同選手は5回ものポゼッションロストを犯した。その結果、前半のみで交代を告げられるという屈辱を味わっている。
チャンスを得ながらもそれをふいにしてしまったチョン・ウヨンは、その後のポルトガル代表戦とブラジル代表戦でピッチに立つことはなかった。たった1試合、しかも45分間のプレーで評価するのは厳しいかもしれないが、あまりにも印象が悪すぎたため、ワーストイレブンに選出している。