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【写真:Getty Images】
ハッサン・アル=ハイドス(カタール代表/アル・サッド)
生年月日:1990年12月11日
代表通算成績:163試合出場/34得点19アシスト
カタールW杯成績:3試合0得点0アシスト
今回のワールドカップの開催国であるカタール代表は、国民の大声援を受けながらもそれに応えることができず。エクアドル代表、セネガル代表、オランダ代表に敗北を喫し、その3試合でわずか1得点を奪うに留まった。開催国のグループリーグ敗退は史上2ヶ国目、開催国が敗退第1号となるのは史上初と、あまりにも不甲斐ない成績に終わってしまった。
そんなチームの10番はワーストイレブンに入れざるを得ないだろう。相手のインテンシティーに大苦戦してドリブルやパスで違いを作り出すことができず、開幕節のエクアドル代表戦では37回のタッチで11回のポゼッションロストを記録。また、第3節のオランダ代表戦では球際の競り合いでなんと11回中10回も敗北と脆さを露呈していた(いずれもデータサイト『Sofa Score』を参照)。国民の期待も高かったであろうだけに、ガッカリだ。
【写真:Getty Images】
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表/無所属)
生年月日:1985年2月5日
代表通算成績:196試合118得点43アシスト
カタールW杯成績:5試合1得点0アシスト
リオネル・メッシは世界最高の称号を手にしたが、そのライバルであるポルトガル代表FWは輝くことができなかった。グループリーグ第1節のガーナ代表戦ではPKによって1点を奪い、続くウルグアイ代表戦でも得点に絡んだが、第3節の韓国代表戦では沈黙。そして決勝トーナメントの2試合は、戦術的理由によってベンチスタートと、試合を重ねるごとに存在感は薄れていった。
ゴールへの嗅覚やフィジカル、ジャンプ力はまだまだ健在だが、一歩目の動き出しの遅さにはやはり衰えを感じた。守備面での貢献度も“当然ながら”高くはないので、ゴンサロ・ラモスのような若手選手がフェルナンド・サントス監督によって優先的に起用されるのも無理はないと言えるだろう。一時代の終わり。そうサッカー界に伝えるような今大会になったと言えるだろう。
【写真:Getty Images】
エデン・アザール(ベルギー代表/レアル・マドリード)
生年月日:1991年1月7日
代表通算成績:126試合33得点36アシスト
カタールW杯成績:3試合0得点0アシスト
3位に輝いた2018年のロシアワールドカップから4年が経ち、悪い意味で別人のようになってしまった。カタールW杯前には「まだ終わっていないことを示したいと思っている」とコメントしていたが、残念ながらそれを証明することは叶わず。所属するレアル・マドリードでの低迷ぶりを、そのままカタールの地に持ち込んでしまった印象は否めない。
グループリーグ開幕2試合で先発出場を果たしたが、かつてのような切れ味抜群のドリブルや非凡なシュートセンスの面影はなく、相手DFを恐怖へと陥れることはできなかった。すると、ベスト16入りがかかった第3節クロアチア代表戦では屈辱の先発落ち。87分から出番を得るも何もできず、主将としてベルギー代表を早期敗退の危機から救い出すことができなかった。そして本大会後、代表からの引退を表明。負のイメージを払拭できないままの幕引きとなった。