MF：中田英寿（なかた・ひでとし）

生年月日：1977年1月22日
移籍先：ベルマーレ平塚（現湘南ベルマーレ）→ペルージャ（イタリア）
移籍日：1998年7月1日（フランスW杯後）
移籍金：350万ユーロ（約4.2億円）

　1998年のフランス大会で、日本代表は歴史的なワールドカップ初出場を果たした。結果は3戦未勝利でグループリーグ敗退となったが、当時21歳で大舞台に立っていた中田英寿は主力として非凡なパフォーマンスを披露。その活躍が認められ、本大会後の7月にイタリアのペルージャ移籍を掴み取ることになった。

　中田は当時黄金期にあったセリエAで存在感を残した。1998/99シーズンの開幕節でジネディーヌ・ジダンらを擁するユベントス相手から2ゴールを奪うというセンセーショナルなデビューを飾ると、以降不動のレギュラーとして活躍。最終的にセリエA挑戦1年目ながら10ゴールを叩き出し、クラブを残留に導いた。その活躍が高く評価され、イタリアの有力スポーツ誌「グエリン・スポルティーボ」が選出するセリエA初年度の外国人選手を対象にした「サプライズ賞」に選ばれている。

　中田は海外2年目もペルージャでプレーし非凡な活躍を披露すると、シーズン途中に名門ローマへとステップアップ。フランチェスコ・トッティやヴィンチェンツォ・モンテッラといった名手と共にプレーし、翌2000/01シーズンには日本人選手初のスクデットを獲得した。