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RWG：ウスマン・デンベレ（背番号11）
生年月日：1997年5月15日
所属クラブ：バルセロナ（スペイン）
代表通算成績：34試合4得点3アシスト
カタールW杯成績：6試合0得点2アシスト

　4年前のロシアワールドカップはサブ組で、昨年のEURO2020（欧州選手権）は怪我により途中離脱と国際大会でなかなか輝きを放てていなかったが、今大会は一味違う。怪我を負うことなく、右ウィングのファーストチョイスとしてここまで全6試合出場、うち5試合で先発を飾っており、2アシストを記録。ディフェンス面でも頑張りをみせており、決勝進出に大きく貢献してきた。

　まだ得点こそないものの、左右両足でボールを自由自在に操るドリブルはやはり脅威で、1対1やカウンター時の迫力は凄まじいものがある。オリビエ・ジルーやキリアン・エムバペを目掛けたクロスやラストパスの精度もかなり高い。生姜と蜂蜜を入れた“特製紅茶”を作り、体調不良でダウンしていたチームメイトの回復に努めるなど、ピッチ外での貢献度も目を見張るものが。

CF：オリビエ・ジルー（背番号9）
生年月日：1986年9月30日
所属クラブ：ミラン（イタリア）
代表通算成績：118試合53得点14アシスト
カタールW杯成績：4試合4得点0アシスト

　フランス代表の歴代最多得点記録を更新し続ける驚異の大ベテランだ。カリム・ベンゼマの負傷離脱によりCFのファーストチョイスになると、バロンドール受賞者の不在がまったく気にならないほどゴールを大量生産。それだけでなく、192cmの長身を生かした精度の高いポストプレーでキリアン・エムバペやウスマン・デンベレのアタッカー陣を生かすなど、効果的なプレーを連発している。

　準決勝のモロッコ代表戦では不発に終わってしまった。ただ、準々決勝のイングランド代表戦における勝ち越しゴールのシーンが象徴するように、恵まれた体格からくるボックス内での強さとボールへの反応の良さ、そしてワンチャンスを確実に仕留める勝負強さはまだまだ健在である。大会得点王も狙える36歳は、アルゼンチン代表相手に決定的な仕事を果たし、母国を連覇に導くか。

LWG：キリアン・エムバペ（背番号10）
生年月日：1998年12月20日
所属クラブ：パリ・サンジェルマン
代表通算成績：65試合33得点23アシスト
カタールW杯成績：6試合5得点2アシスト

　今大会の存在感は圧倒的だ。初戦のオーストラリア代表戦でいきなり1得点1アシストを記録すると、続くデンマーク代表戦では圧巻の2ゴールをマーク。さらに勢いは止まらず、ラウンド16のポーランド代表戦でも2ゴールを奪ってみせた。そして準決勝のモロッコ代表戦では、5分の先制点に関与すると、後半には圧巻のテクニックで相手DFを翻弄し、勝負を決定づける追加点を演出した。

　決定力はもちろんのこと、やはり異次元なのが爆発的なスピードとテクニックを前面に生かしたドリブル突破だ。チームの攻撃が停滞していても、単独で状況をガラリと変えてしまうことができる。モロッコ代表戦でも、一気に左サイドを駆け抜けていくシーンを作り出していた。4年前のロシア大会と同じく、アルゼンチン代表の守備陣を切り裂くことができるか。10番から目が離せない。