マルセロ・ビエルサ(アルゼンチン)
【写真:Getty Images】
生年月日:1955年7月21日
前職:リーズ・ユナイテッド監督
ジョゼップ・グアルディオラら世界の名だたる名将に影響を与えた“エル・ロコ(変人)” の異名を持つマルセロ・ビエルサは、これまでクラブと代表チームのどちらでも監督として結果を残してきた。
アルゼンチン代表やチリ代表、アスレティック・ビルバオなどの監督を歴任したビエルサは、18年夏に当時チャンピオンシップ(イングランド2部)にいたリーズ・ユナイテッドの監督に就任。就任2季目にクラブを2003/04シーズン以来のプレミアリーグ昇格に導いた。
“マンツーマンディフェンス”を志向するビエルサの下では数多くの選手が大きく成長を遂げている。チリ代表ではアルトゥーロ・ビダルやアレクシス・サンチェスら“黄金世代”と呼ばれる選手たちを指導し、後のコパ・アメリカ連覇の原点となった。直近率いたリーズでは、“2部リーグでプレーする一選手“に過ぎなかったカルヴィン・フィリップスを攻撃的なポジションから一列下げたアンカーで起用。これが後の大ブレイクのキッカケになった。
22年2月に成績不振でリーズの監督を解任されてからはフリーの状態が続いている。ビエルサのチームにはマンツーマンで相手にマークにつくこともあって、豊富な運動量が求められるが、多くの選手の成長が見込まれる。気まぐれな性格で知られ、いつ監督を辞めると言い出してもおかしくはないという難点もあるが、彼を招聘したいクラブ、代表は数多くあるだろう。