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ジャワド・エル・ヤミク(モロッコ代表)
生年月日:1992年2月29日(30歳)
大会通算成績:4試合0得点0アシスト
チーム成績:ベスト4進出
本来ならレギュラーのCBであるナイフ・アゲルドの負傷により、ポルトガル代表戦でカタールワールドカップ初先発を飾ると印象に残るプレーを連発した。
出足の速い守備対応で相手に考える時間を与えなかった。57分にはコンビを組むロマン・サイスが負傷交代するアクシデントに見舞われたが、自分のペースを崩さなかったのも素晴らしい。また試合終盤にモロッコ代表はポルトガル代表に攻め込まれる時間が続いたが、その間も一切集中力を切らすことなく淡々とボールを弾き返してゴールを守り抜いた。ジャイアントキリングの立役者の一人だ。
クリスティアン・ロメロ(アルゼンチン代表)
生年月日:1998年4月27日(24歳)
大会通算成績:5試合0得点0アシスト
チーム成績:ベスト4進出
プレミアリーグ屈指のファイターとして知られるCBだが、カタールワールドカップが開幕した当初は負傷明けということもあって精彩を欠いていた。だが、試合を重ねるごとに調子を上げ、オランダ代表戦では相手のエースであるメンフィス・デパイに全く仕事をさせない圧巻のパフォーマンスを披露した。
持ち味である密着マークで前を向かせず、チャンスがあれば激しいタックルでボール奪取を狙うアグレックスな守備はオランダ代表を苦しめた要因の一つだ。
ヨシュコ・グバルディオル(クロアチア代表)
生年月日:2002年1月23日(20歳)
大会通算成績:5試合0得点0アシスト
チーム成績:ベスト4進出
グバルディオルは今大会で最も評価を上げている選手の一人だろう。身体能力に優れたアタッカーを易々と封じる圧倒的なスピードとパワーに加え、ビルドアップの際には相手のプレスを意に介さずボールを持ち運んで縦パスを通す技術を持っている。
ブラジル代表戦でもプレーのクオリティに揺らぎはなく、世界最高峰のアタッカー相手に互角以上に立ち回り、ファインプレーを連発して失点を防ぎ続けた。
ヨシプ・ユラノビッチ(クロアチア代表)
生年月日:1995年8月16日(27歳)
大会通算成績:5試合0得点1アシスト
チーム成績:ベスト4進出
ユラノビッチは所属するセルティックで積極的なオーバーラップが売りの攻撃的SBとして高い評価を受けているが、クロアチア代表ではリスクをあまり冒さない戦術の影響もあり、今大会はそのような持ち味を発揮するシーンが少なかった。
しかし、ブラジル代表戦では持ち味のオーバーラップを存分に披露。守備でも的確なタックルで対峙したヴィニシウス・ジュニオールに自由を与えず、左サイドを完全に制圧してみせた。