河岸貴「攻撃がちぐはぐだった」酒井高徳「0トップの弊害」
――規律正しく引いて守り、中央で奪ってサイドに展開する。これがドイツ代表にとっては気になっていたと。
酒井「閉めるところを閉められていたので、前を向きづらいし、パスを刺しづらかった。日本代表も縦を切って間を通させないようにしていた。ドイツ代表が味わったことのない面倒臭さみたいなものがあって、やりにくさを感じていたんだと思います」
河岸「まるでエイリアンのような未知の相手と対戦している感じで、どう考えてもドイツ代表がピリッとしないのが70分くらいまで続いた。でも、そこから日本代表が逆転するというのを想像するのは難しかった」
河岸「攻撃がちぐはぐだった。1トップに典型的な9番がいないから起こるのかなと思うんだけど、選手としてどう思う?」
酒井「ストライカーがいないことによって、走らなくてもいいところに走っちゃって、大事なところにいないという0トップの弊害が出ていた。(マンチェスター・)シティとかがやってた0トップは、1トップが動いた次をシャドーが狙っているから点が取れる。でも、ドイツ代表の場合、(カイ・)ハフェルツが動いたスペースにシャドーがいなかった」