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サッカー日本代表を舐めていた。「ドイツにいたからわかる」ドイツの敗因【酒井高徳に訊く(1)】

シリーズ:酒井高徳に訊く text by 加藤健一 photo by Getty Images

「ドイツにいたからわかる」ドイツ人の考え方

【写真:Getty Images】



「やはりドイツ代表は『こいつらは回していればいつかチャンスが来るだろう』みたいな考えがモロに出ていた。ドイツにいたからすごくわかるんです。『大丈夫、大丈夫。このまま回していれば点が入るから』ってドイツの人はよく言うんですよ」

――それでも33分には決定機を作ってPKを獲得し、先制することができました。ドイツ代表は何か変わったのでしょうか。

「得点シーンのちょっと前に、前向きにプレーして、スペースにボールが入ったシーンがあった。得点につながったPKのときも、右サイドで作って横パスを受けた(ヨシュア・)キミッヒが前を向いたとき、(左サイドバックのダヴィド・)ラウムが奥に走っていた。それに連動して中盤の選手が落ちていて、酒井(宏樹)選手と伊東(純也)選手のズレが出たところのスペースでもらえた。チャンスができたシーンは前向きに走っている選手がいるんです」

――得点シーンは「前向き」プレーが出ていた。先制したことで、その後は再びドイツ代表がボールを回す展開が続きました。

酒井「先制した後も日本代表は引いていました。2点目を取ったら確実に勝てるから焦らずに回そうと。ラウムとムシアラだけは真剣に前を狙っていましたけど、それに誰も連動していなかった。カイ・ハフェルツなんかは1トップとして失格だろうと思うくらい悪かった」

「攻撃のかかわり方も試合中の雰囲気も、ボディーランゲージも。全体的に舐めているプレーが多かったと感じるし、今だったらスペースに走ってくるというタイミングで走らないから他の選手もパスを刺さなかった」

【了】

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