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若手の宝庫! W杯ベスト8注目の逸材10人。今大会初のハットトリック、完成度抜群の10代も

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:アゼディン・ウナヒ(モロッコ代表/アンジェ)


【写真:Getty Images】


生年月日:2000年4月19日
今季リーグ成績:14試合0得点0アシスト
今大会成績:4試合0得点0アシスト
代表通算成績:14試合2得点2アシスト

 今大会で躍進を続けるモロッコ代表のキーパーソンの1人だ。18歳で引き抜かれたストラスブールでは1試合も出場できないまま退団をしたが、3部アヴランシェを経て21年夏に加入したアンジェで覚醒。今季リーグ・アンで最下位に沈むなどチームは絶不調だが、ウナヒ個人は好調を維持してカタールワールドカップに臨んでいる。

 身体の線こそ細いが、後ろにDFを背負った状態でも難なく反転し、ドリブルで打開するなど、テクニックは抜群だ。それでいて90分間落ちない運動量の持ち主であり、常にサボらず、危険なスペースを埋め続けてくれる。所属クラブではサイドで起用されることもあるが、モロッコ代表ではインサイドハーフのレギュラーに定着しているため、自身の持ち味を最大限に発揮できるポジションでのプレーが続いている。

 今大会では全4試合で先発出場するなど、22歳にして絶対的な地位を確立している。特にそのパフォーマンスが際立っていたのがPK戦までもつれたスペイン代表との決勝トーナメント1回戦だ。この試合で先発フル出場したウナヒは相手にボールを持たれる時間が長い中でも危険なスペースを埋め続けてペドリらに自由を与えなかった。PK戦で1本もPKを決められなかった守護神ボノがベスト8進出の最大の立役者だが、相手に自由を与えなかったウナヒも勝利に貢献した“影のヒーロー“である。

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