FIFAワールドカップカタール2022 最新ニュース
連日にわたって熱戦が繰り広げられているFIFAワールドカップカタール2022はベスト8が出揃った。優勝候補と目されるブラジル代表やアルゼンチン代表が順当に駒を進めた一方で、クロアチア代表やモロッコ代表は激闘を制してしぶとく8強に名を連ねている。ここでは、これまでの戦いを分析して数値化し、戦力値ランキングとして紹介する。※「攻撃」「守備」「選手層」「勝負強さ(≒采配、戦術)」の4項目を25点満点で評価し、合計点で順位を決定
モロッコ代表
戦力値ランキング:8位(79)
戦力値:攻撃18/守備22/選手層17/勝負強さ22
監督:ワリド・レグラギ
FIFAランキング:22位
▽今大会成績
第1節:対クロアチア(△0-0)
第2節:対ベルギー(〇2-0)
第3節:対カナダ(〇2-1)
ラウンド16:対スペイン(△0-0 PK:3-0)※記録上引き分け
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ラウンド16最大のトピックは、モロッコ代表のスペイン代表撃破だった。グループリーグではベルギー代表を撃破して首位通過を果たし、ラウンド16はPK戦の末にスペイン代表を葬った。
本大会3ヶ月前にヴァイッド・ハリルホジッチ監督を更迭し、ワリド・レグラギ監督を招へいした。前監督によって追放されていたハキム・ツィエク、アクラフ・ハキミを呼び戻し、アグレッシブなスタイルで本大会に挑んでいる。
前線から連動した守備で相手を追い込み、最終ラインは積極的に高い位置を保つ。攻撃時はサイドバックのハキミとノゼア・マズラウィが高い位置を取り、時にはペナルティーエリアの近くまで侵入していく。中盤のキーマンはソフィアン・アムラバトで、GKヤシン・ボノはこの大会を通じてビッグセーブを連発。モロッコ代表も4試合でわずか1失点しか喫していない。
主将のロマン・サイスをはじめ、モロッコにルーツを持つ欧州出身選手が多いモロッコ代表の最大のストロングポイントは献身性。ラウンド16でサイスが延長後半に負傷しながらプレーを続行させたように、レグラギ監督の下で一致団結する結束力こそが、一発勝負においては重要な役割を果たす。