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サッカー日本代表、カタールW杯パフォーマンス査定まとめ。世界にその名を知らしめたのは誰?

シリーズ:日本代表パフォーマンス査定 text by 編集部 photo by Getty Images,Shinya Tanaka

遠藤航(背番号6)


【写真:Getty Images】


ドイツ代表戦:フル出場
評価:B

 脳震盪からの復帰戦でいきなりフル出場と、さすがのタフネスぶりを発揮した。前半は随所で対人守備の強さを証明したが、戦術的な問題が大きかったこともあり、中盤で食い止めきれないことも多くモヤモヤした内容だった。それでもチームとしての流れが良くなった後半は、安定したパフォーマンスを誇示。終盤まで運動量を落とさず、奇跡の逆転勝利に貢献した。

コスタリカ代表戦:フル出場
評価:B

 ドイツ代表戦での消耗の影響を感じさせず、守備面では寄せの速さ、強さ、そして反応の鋭さを発揮と、さすがのプレーを何度か披露していた。攻撃面ではややボールを持ちすぎてしまうこともあったのは事実だが、とくに後半はゴール前で受ける機会も増え、良い位置でのファウルを誘発することもあった。圧倒的なパフォーマンスとは言い難いが、及第点とは言っていいだろう。

スペイン代表戦:87分 IN
評価:出場時間短くなし

 怪我の影響でスタメンから外れたが、終盤に出場。アディショナルタイム含め約10分間プレーし、ゲームをしっかりと締めた。

クロアチア代表戦:フル出場
評価:A

 120分間に渡って運動量を落とすことなく、高いパフォーマンスを維持し続けた。セカンドボールへの反応の速さ、寄せの激しさをタフなクロアチア代表相手にも証明し、最終ラインを何度かサポート。攻撃に転じれば積極的に縦パスを狙い、機を見た前線への飛び出しから惜しいミドルシュートを放つこともあった。攻守におけるその献身性は、間違いなくMOM級だ。

守田英正(背番号13)


【写真:Getty Images】

ドイツ代表戦:出場なし
評価:なし

コスタリカ代表戦:フル出場
評価:C

 怪我からの復帰戦ということもあってか、これまで見せてきたパフォーマンスとは程遠い内容に終始。後半立ち上がりに1本惜しいシュートを放ったが、それ以外の効果的なプレーはあまり見当たらず、ボールを引き出すにも前線にパスを差し込むにも一苦労していた印象だ。試合終盤には、難しかったとはいえ、浮き球をうまく処理できず失点に関与。ガッカリ感が大きく残る。

スペイン代表戦:フル出場
評価:B

 なかなか前に出ることはできなかったが、危機察知能力の高さを生かしたカバーリングやファーストDFへのサポートなどで何度か最終ラインを助けていた。ブロック数でチーム最多の5回を記録していたというデータも出ている。しかし、まだコンディションが上がりきっていないか、攻撃面でらしくないパスミスやボールロストが何度か見られたのは気になるところだ。

守田英正(背番号13)
クロアチア代表戦:105分 OUT
評価:B

 少し不安になるようなミスが全くなかったわけではないが、コスタリカ代表戦とスペイン代表戦に比べれば上々のパフォーマンス。あらゆるエリアに顔を出して味方をサポートし、相手のプレッシャーを受ける中パスを捌き続けて攻撃のリズムを作り出していた。また、遠藤航と並びトップタイとなるこぼれ球奪取「7回」を記録と、守備でも随所で効果的なプレーを見せた。

鎌田大地(背番号15)


【写真:Getty Images】

ドイツ代表戦:フル出場
評価:B

 最悪の内容だった前半はあまりボールに触れられなかったが、守備では味方が限定したところに素早く反応し、タイミングよく足を出してカットするなど巧さを見せていた。後半はシャドーとボランチでプレー。ゴール前でクオリティーを発揮するようなプレーは最後まで限定されたものの、サポート役としては十分に役割を果たした。

コスタリカ代表戦:フル出場
評価:C

 あまり目立たなかったドイツ代表戦からの奮起に期待がかかったが、2戦目も厳しい内容に。なかなか良い形でボールを貰えず、受けてもらしくないコントロールミスを犯すなどリズムに乗れず。前半には大声で味方に要求しており、明らかにフラストレーションを溜めていた。終盤には三笘薫からパスを受け、ボックス内フリーの状態でシュートを放ったが、これを仕留めきれなかった。

スペイン代表戦:62分 OUT
評価:C

 不完全燃焼に終わったコスタリカ代表戦からの挽回が期待されたものの、スペイン代表戦でも凡庸な出来に。相手にボールを支配され続けた点ももちろん影響しているが、ゴール前でのアイデアなど攻撃面で持ち味を出すことが全くできず。守備での貢献度も今ひとつだった。試合から消えてしまっているという印象が否めないままの交代となってしまったのは確か。

クロアチア代表戦:74分 OUT
評価:B

 グループリーグの3試合よりも良い形でボールを受ける回数が増え、消えている時間帯は少なかった。前半の終盤には、決めきれなかったものの、巧みなテクニックからビッグチャンスも作り出していた。しかし、やはり悔やまれるのは55分の失点シーン。相手選手への寄せがあまりに甘く、簡単にクロスを上げさせてしまったのはいただけない。C評価ギリギリのB評価だ。

南野拓実(背番号10)


【写真:Getty Images】

ドイツ代表戦:75分 IN
評価:A

 ドイツ代表相手にペースを掴んでいた75分にピッチに入った。するとその直後、巧みなオフ・ザ・ボールから三笘薫のパスを引き出し、シュート性のクロスを送る。GKマヌエル・ノイアーがこれを弾き、こぼれ球を堂安律が押し込むなど、同点弾奪取のキッカケを作った。その後はあまり目立たなかったものの、十分な働き。

コスタリカ代表戦:82分 IN
評価:出場時間短くなし

 失点直後の83分にピッチに立った。しかし、限られた時間で流れは変えられず。

スペイン代表戦:出場なし
評価:なし

クロアチア代表戦:86分 IN
評価:C

 日本代表の10番は86分より出場。ボールホルダーへのプレッシャーを継続して行うなど守備面での頑張りはあったものの、肝心の攻撃面では十分な働きを見せられず。ドリブルやシュートで違いを生むどころか、周囲との連係ミスを露呈するだけとあまりに存在感が薄かった。PK戦では勇気を持って1人目に名乗り出るも、ここでも仕事を果たすことができなかった。

田中碧(背番号17)


【写真:Getty Images】

ドイツ代表戦:71分 OUT
評価:C

 良かった点は運動量豊富にピッチを動いたこと。全体的には物足りない内容で、ボールホルダーへの寄せやセカンドボールへの反応の遅れなどが気になった。フィジカル面の懸念もやはり解消はされず、簡単に剥がされて中盤をポッカリ空けてしまうことも見られた。このレベルの戦いでは、少し厳しいと言わざるを得ないか。

コスタリカ代表戦:出場なし
評価:なし

スペイン代表戦:87分 OUT
評価:A

 前半のパフォーマンスはお世辞にも良いとは言えず、攻守において効果的なプレーはほとんどなかったと言ってもいい。それでも51分に日本中を歓喜の渦へと巻き込む逆転ゴールを奪取。ボランチの選手ながら、よくあの深い位置まで詰めていた。前半の内容がズルズルと続いていれば間違いなく評価は最低のCだったが、あまりに貴重な結果を残したことでA評価に。

クロアチア代表戦:105分 IN
評価:C

 延長後半よりピッチに登場。残り時間や試合展開的にゲームに入り切るのは難しく、無難なプレーに終始した印象で、攻守ともに何かをもたらすには至らなかった。

柴崎岳(背番号7)

ドイツ代表戦:出場なし
コスタリカ代表戦:出場なし
スペイン代表戦:出場なし
クロアチア代表戦:出場なし
評価:なし

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