「こんなに近くまで来ても越えられない」ベスト8
背番号22はフィールドプレーヤー唯一の全4試合フル出場を果たし、「僕は全て出し切った」と言うほどの奮闘ぶりだったが、最後の最後でPKを失敗。代表キャリアの集大成を飾ることはできなかった。それに関してもやはり不完全燃焼感がどこかに残っているに違いない。
吉田がけん引した森保ジャパンは、長友佑都が「今回の代表は史上最強」と何度も繰り返した通り、世界から称賛されるいいチームだった。川島永嗣、長友・吉田・酒井宏樹らW杯複数回経験者たちがリードし、リオ・東京五輪世代のメンバーが成長。ドイツ代表やスペイン代表に公式戦で勝利するという離れ業もやってのけた。
それでも、8強に手が届かないのが現実だ。すでにそのステージに勝ち進んでいるフランス代表やイングランド代表、ブラジル代表、アルゼンチン代表といった強国の間に割って入ろうと思うなら、成長曲線をさらに引き上げるしかない。ここからの挑戦はさらにタフで厳しいものになると彼は考えているという。
「ベスト8にこんなに近くまで来ても越えられない? ……、日本サッカー全体で次の4年間でどう越えていくかを考える戦いが始まるんじゃないですかね。
監督もリスクを冒してターンオーバーを使って、プラン通り予選を突破して、ここに余力を残して挑んで、明らかに相手も疲弊していたので、よくプラン通り来ていたはずなんですけど…。ただやっぱり相手の守備が固かったというのはあるし…。何が足りなかったのか分かったら修正しますよ」