日本代表式「5-4-1」の弱点
前半は43分の前田大然のゴールによって1-0で試合を折り返した。クロアチア代表はとくに日本代表対策を講じている様子はなく普通に攻めてきた。ルカ・モドリッチ、マテオ・コバチッチ、マルセロ・ブロゾビッチのMFトリオはさすがの支配力でボールは保持されるが、そのぶん日本代表にもカウンターのチャンスはあり、ショートCKからの谷口彰悟のヘッド、伊東純也のアーリークロスと惜しいチャンスがあった。
押し気味のクロアチア代表も3回の決定機に近いチャンスを作るが、41分に前田大然と守田英正が左サイドで粘って打開し、遠藤航の巧妙なパスで抜け出した鎌田大地が切り返しで1人外して放ったシュートはここまでで最も大きなチャンスだった。このシュートは枠をとらえられなかったが、43分にショートCKから前田が先制して今大会初めて先制する。
しかし、後半10分にクロアチア代表がイバン・ペリシッチのヘディングで同点に。5-4-1ブロックの外側からのハイクロスだった。
日本代表の守備はブロック内ではマークを受け渡しながらゾーンを埋め、相手とボールを追い出すやり方。そのため、受け渡しで一時的に相手がフリーになることがあり、失点場面もブロック内には入られていないがボールホルダーへ寄せきれる距離で対応できていない。スペイン代表戦での失点とよく似ていた。