「日本代表のPKは…」「いつもと同じ」
――自陣に押し込まれてしまっています。
「ボールキープできないですね。浅野のポストプレーはちょっと…。また浅野から…」
――PK戦で決着をつけることになりました。
「本当に、本当に、本当に勝ってほしい」
――日本代表が先に蹴ります。
「タキ、お願い!」
――南野、三笘が連続で失敗です…。
「みんな自信がなさそうですね。日本のPKはクオリティが低いです」
――日本代表は3本失敗して敗れました。
「最終的にはPK戦で負けてしまいましたが、今日を含めてこれまでの戦いは本当に称賛したいです。苦しいときもあったけど、ドイツ、スペインに勝って、クロアチア戦はPK戦までいった。日本サッカーが強くなっていることを証明しています」
――勝つには何が足りなかったでしょうか。
「いつもと同じですね。メンタル。PK戦はほぼメンタルです」
――大会全体を振り返っていかがでしたか?
「日本代表は自分たちの力を信じられるようになってきました。ドイツ、スペイン、クロアチアは日本より強いチームという考えではなく、同格です。トップレベルで勝敗を決めるのは本当に細かいことだけど、まだ足りていないことはあります」
――日本サッカーはレベルアップしていると感じますか?
「もちろんです。日本サッカーはレベルアップしているけど、他の国もレベルアップしています。当たり前ですが、ベスト8や準決勝、決勝に進出することは非常に難しい。これは本でいろいろ書きました」
――今大会もありがとうございました。
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。
【了】