「どのチームにも通用する」攻撃の形とは?
「もちろん自分で決めたいっていうのはありますけど、今はウイングバックをやったりしてて、ゴールに遠いんで、自分が直接狙うのはなかなか難しいのかなとは思ってます。だけど、チームのゴールにつながる動きだったりっていうのはしたい。そのうえで、チャンスがあればゴールも狙っていきたい」
伊東は背後を狙う動き、中への侵入などを織り交ぜながら、堅守のクロアチア代表を鋭く打破していく構えだ。
ここまで3試合に出場。右MF、右WB、2シャドーと多彩なポジションをこなし、無尽蔵のスタミナと献身的な守備でチームに貢献してきた。その貢献度は極めて高いからこそ、彼には本来のアタッカーとしての仕事を全うし、ゴールに突き進むシーンを増やしてほしい。矢のようなスピードと決定力を強く押し出されれば、クロアチア代表守備陣も嫌がるはずだ。
「ショートカウンターはどのチームにも通用すると思います、それが大事」と断言する背番号14にはその急先鋒となり、クロアチア代表を撃破するゴールを奪い、8強への高い、高い壁を乗り越えてもらいたいものである。
(取材・文:元川悦子【カタール】)
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