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「それが大事」伊東純也が狙う攻撃の形とは?サッカー日本代表の右サイドがカギに【カタールW杯】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

スペイン代表戦の同点弾、起点となったのは?



 華麗な中盤、今大会2得点のアンドレイ・クラマリッチの存在とともに、注意すべきなのが、相手左サイドに陣取るイバン・ペリシッチ。彼の局面打開と精度の高いクロスから決定機が生まれるケースは少なくない。そこをしっかりとケアするのが、右ウイングバックに陣取るであろう伊東純也だ。

「自分たちが引いた場合で、サイドに開いてたらスペイン戦みたいに自分が見る形になる。ウイングバック(WB)の選手が見て、中に入っていった時に3バックに右の選手に受け渡す感じだと思います

 (ペリシッチは)1対1になってもあまり抜かれる気はしないですけど、引きすぎないようにプレッシャーをかけることが大事。スペイン戦で(堂安)律のゴールにつながった時みたいに、前に行ける時はどんどん出ていきたい」と本人は要注意人物をフリーにさせない守備を心がけながらも、時には大胆な攻撃姿勢を強く示す覚悟だ。

 スペイン代表戦で堂安の同点弾につながったシーンを振り返ると、伊東が前に上がってアレハンドロ・バルデからボールを奪った際、背後にはダニ・オルモが残っていた。それでも彼はあえて勝負に行き、見事なアシストにつなげている。

「みんなから『スゴいよかった』と言われましたし、ボールを取れると思ったんで。SB(バルデ)が自分のことを見えていないのが分かってたんで、トラップした瞬間を狙えば取れると思ってギア上げました。仮にかわされたりしても、スプリントで戻ったり、滉が来てくれたりして、みんなで守れると思ってた。それに、(三笘)薫と(前田)大然、律が前からプレスをかけて、自分だけ行かずにフリーで持たれたらもったいないなと。そこで行こうと判断したんです」

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