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アルゼンチン代表、2つの変化とメッシの習慣。オーストラリアをいなした90分間【カタールW杯】

シリーズ:コラム text by 西部謙司 photo by Getty Images

FIFAワールドカップカタール2022 最新ニュース

FIFAワールドカップカタール2022ラウンド16、アルゼンチン代表対オーストラリア代表が現地時間3日に行われ、2-1でアルゼンチン代表が勝利した。オーストラリア代表はアグレッシブな戦いで立ち向かったが、アルゼンチン代表は柔軟な戦術変更とハードワークで応戦していた。(文:西部謙司)


開始間もない修正と均衡を破るメッシ


【写真:Getty Images】

 4-4-2の守備ブロックで構えるオーストラリア代表に対し、アルゼンチン代表は4-3-3だったが、まもなくパプ・ゴメスを左ウイングから右サイドハーフへ移して4-4-2に変える。リオネル・メッシとフリアン・アルバレスの2トップとなった。

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 その間、試合は膠着したままで何も起きていない。20分すぎにオーストラリア代表が攻め込む時間帯もあったが、アルゼンチン代表のボール保持率は65%前後で推移している。どちらも決定機はない。その膠着状態が破れたのは35分、メッシの先制点が唐突に決まる。

 アルゼンチン代表の右サイドのFKをオーストラリア代表がクリアしたが、FKを蹴ったメッシの足下へボールが戻ってきた。メッシはペナルティーエリア外にいたロドリゴ・デ・パウルの足下へ速いパスを預けるとボックスの中へ。デ・パウルはボックス内でフリーになっていたニコラス・オタメンディの足下へパス。

 すると、オタメンディのすぐ側にメッシが来ていた。オタメンディはワンタッチでメッシに渡す。殺到するDFを前に、メッシは落ち着き払って左足のインサイドキックでシュート、これがDFの足の間を抜けてゴールインとなった。

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