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田中碧が分析するクロアチア代表。サッカー日本代表は最強MF陣をどう封じるか【カタールW杯】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

田中碧が分析するクロアチア代表



 日本代表がクロアチア代表戦を4バックで行くのか、スペイン代表戦と同じ3バックで行くのは定かではないが、中盤の攻防が激しくなるのは確実。現時点では田中が先発するかサブなのかも予想がつかない。仮に頭から出るとしたら、先発復帰するであろう遠藤航、トップ下の鎌田大地と連係・連動しながら、敵の神出鬼没な動きを封じることに全力を注ぐ必要がある。

 とりわけ、キャプテンであり精神的支柱のモドリッチは要注意人物。37歳でありながら、無尽蔵のエネルギーを前面に押し出し、試合終盤になっても隙を突いてゴール前に上がって得点を狙ってくる。そういうシーンは1日のベルギー戦でも見られただけに、彼を勢いづけてはいけない。

「彼らは試合の最後まで運動量が落ちない。走り切れる能力がある」とも田中碧は分析する。だからこそ、24歳という若さを強みにして、まずは運動量で凌駕するところから始める必要があるだろう。

 クロアチア代表が老獪なのは、ドイツ代表やスペイン代表のようにボール保持にこだわらず、敵を見ながら「ボールを持たせるサッカー」ができること。日本代表はその展開になったら厳しい。象徴的なのが、11月27日のコスタリカ代表戦。自分たちがボールを保持できても、強固な守備ブロックを構築してくる相手を崩しきれず、逆に隙を作って、失点しまうという悪循環に陥りがちだからだ。

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