ウルグアイ代表(グループH)
【写真:Getty Images】
順位:3位
成績:勝ち点4(1勝1分1敗)
ウルグアイ代表はオスカル・タバレス前監督が15年以上の長期政権を築いたが故の問題を抱えていた。
1つ目の問題は決定力不足である。特に酷かったのが第一戦の韓国代表戦で、全くもって得点が入る兆しが見られなかった。続く第2戦ポルトガル代表戦では内容こそ改善が見られたが、この試合でもゴールを奪うことができず、2節終了時点で唯一の無得点チームになってしまった。3試合を戦うグループステージのうち、無得点が2試合も続けば勝ち上がることは難しい。
そしてこの決定力不足しかり、ウルグアイ代表に大きく付きまとっていたのがディエゴ・アロンソ監督の采配だ。15年以上の長期政権を築いたタバレス前監督の後任として昨年12月にウルグアイ代表の監督に就任していたが、選手起用の部分で未だに手探り状態が続いていた。それは3試合すべてでフォーメーションが違ったことが物語っている。
また、最終戦ガーナ戦での采配も後手に踏んだ。ガーナ相手に2ゴールを奪い、終了間際まではこのまま試合が終われば決勝トーナメント進出が確定するという状況を作っていたのだが、裏の韓国代表対ポルトガル代表の一戦が韓国代表の勝利で終わったために全てのプランが崩れた。アロンソ監督はポルトガル代表が負けることはないと思っていたのかもしれないが、それは幻想に終わり、結果は勝ち点と得失点でウルグアイ代表と韓国代表が同数で並び、最終的に韓国代表が総得点で上回ってグループHの勝ち抜けを決めている。
アロンソ監督はポルトガル代表が負けることさえなければ決勝トーナメント進出が決まるという状況だったため、ガーナ代表戦では途中から攻撃的に出るのを止めて、守備的に戦っていた。ここで守備的に戦わず、もう1点決めていれば、韓国代表が勝とうが決勝トーナメント進出が確定していたため、悔やまれる采配ミスとなった。