5位:ルーカス・パケタ(ブラジル代表/ウェストハム)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年8月27日
市場価値:4500万ユーロ(約54億円)
22/23リーグ戦成績:8試合0得点2アシスト
ブラジル代表通算成績:35試合7得点1アシスト
フラメンゴで頭角を現したルーカス・パケタは2019年夏、欧州初挑戦としてACミランへと渡る。しかし、イタリアでは思うような結果を残すことができず、わずか1年半の在籍でチームを去ることとなった。新天地となったリヨンではサイドハーフやインサイドハーフといった、より攻撃的な位置でのプレー時間が増加。それに伴い得点への絡みも増え、昨季はチーム3番目となる公式戦11得点を記録した。今季からはウェストハムの一員として奮闘しており、加入後早々に定位置を確保している。
とにかく「テクニック」に優れる。繊細なボールコントロール能力と細いブラジル人特有のステップを活かした「ドリブル」で相手を華麗にかわす。パワーや速さに頼ることはほとんどなく、ダブルタッチや股抜きなど、フットサルさながらの巧みな足技は南米はもとより、世界屈指と言っても過言ではない。
流れを読んだゲームメイク能力にも長け、長短問わず繰り出される秀逸な「パス」でピッチを深く、広く使い、ゴールチャンスを見極める。前述したように複数の役割を遜色なくこなすことができるポリバレント性も併せ持つなど、サッカー「IQ」も高い。世界レベルの足元の技術に、試合をコントロールするインテリジェンス。この技巧派MFが高く評価されるのも当然だろう。