「大舞台でも気負わずプレーできるのは自分のよさ」
自信満々に言い切る背番号8はペナルティエリア右外から左足を一閃。豪快にネットを突き刺し、待望の同点弾を叩き出したのだ。
「ドイツ戦で得点しましたけど、『ただのごっつあんだろ』と言う人もいましたけど、『うるせえな』と思っていたので。こうして結果で黙らせることができてよかったし、今日くらいはみんな称賛してほしいです」
本人が過去にないビッグマウスを見せるほど、疑いようもないスーパーゴールだった。
日本代表のW杯史で1大会複数得点を挙げたのは、2002年日韓大会の稲本潤一、2010年南アフリカ大会の本田圭佑、2018年ロシア大会の乾貴士と堂安の4人だけ。奇しくも全員が関西出身であり、稲本・本田・堂安はガンバ大阪アカデミー出身者である。
「たまたまじゃないですかね。図々しいメンタルの持ち主の人が関西人、ガンバには多いと思うので、それが大舞台でも気負わずプレーできるのは自分のよさ。おそらく先輩方もそういうことをガンバで教わったのかなと思うので、少しは関係しているのかな」と彼自身も語っていたが、偉大なスターの系譜を継ぐに値する大仕事を見せたのは間違いない。
堂安の強烈インパクトはこれだけではなかった。