フォーメーション
前回大会で準優勝という快挙を成し遂げたものの、ここまでの4年間で紆余曲折を経験している。チーム内に不和も生じ、昨年のユーロ(欧州選手権)でもベスト16で散った。ただ、そこでチームは崩壊せず、ズラトコ・ダリッチ監督の下で再び結束した。
4-3-3が基本的なフォーメーションだが、相手の陣形に合わせて中盤の構成を変える柔軟さがある。
守備陣は4年前から大きく刷新された。ドミニク・リヴァコビッチが守護神を務め、ヨシュコ・グヴァルディオルを筆頭に若手が台頭。デヤン・ロブレンとドマゴイ・ヴィダはメンバーに選ばれているものの、絶対的な存在ではない。
中盤は不変かつ不動の3人が君臨する。デヤン・ブロゾビッチ、ルカ・モドリッチ、マテオ・コバチッチのトライアングルは、世界最高と言っても過言ではないクオリティを持つ。左ウイングのイバン・ペリシッチも攻守において核となる存在だ。
中盤にはアクセントを加えられるロヴロ・マイェルや、サプライズ招集となったルカ・スチッチがメンバー入りを果たした。攻撃陣は30歳前後と平均年齢は高めだが、それぞれがハードワークと特徴を発揮できる選手たちだ。
決勝に進んだ前回大会も決して下馬評は高くなかった。今大会も順風満帆とは言えないが、再び結束してロシア大会の再現を狙う。