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冨安健洋の復帰は何をもたらす?サッカー日本代表「やるべきことはハッキリした」【カタールW杯】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

最終ラインは何人?「やるべきことはハッキリしている」



 日本代表の布陣が3バック(5バック)になることも十分考えられる。スペイン代表にボールを回された時、割り切って自陣に人数を厚くしてブロックを作る形もあり得る。そうなった時も冨安がいれば3バックは強固になる。すでにその形は23日のドイツ代表戦で実証済み。これもまた安心材料の1つと言える。

「システムは何でやるか分かんないです。(最終ラインは)3なのか、4なのか、5なのか、6かもしれない(笑)。システムに応じてやるべきことは選手の中でハッキリしているので、しっかりと練習で取り組んだことをピッチ上で発揮できればいい」と本人は頭をクリアにして戦うつもりだ。

 守備のタスクのみならず、冨安には得点力という武器もある。日本代表はセットプレーの攻撃が決まらず、苦戦しているが、彼が入ることで前線のターゲットが1枚増え、敵をかく乱する材料が多くなる。

 しかも、2019年アジアカップ準々決勝のサウジアラビア代表戦で決めた決勝戦のように、背番号16には一発がある。その強みをここで発揮してくれれば、日本代表はさらに勝ち点3に近づくことになる。

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