DMF：田中碧（フォルトゥナ・デュッセルドルフ／ドイツ）

生年月日：1998年9月10日
日本代表通算成績：16試合2得点

　遠藤航はここまで圧倒的なデュエルの強さで日本代表を支えてきた。スペイン代表戦でも同様の活躍を期待したいところだったが、コスタリカ代表戦で右ひざを負傷。28日はホテルで休養、29日は別メニュー調整となっているため、第3節の出場は厳しいだろう。

　代役は田中碧を予想する。ドイツ代表戦ではフィジカル面でやや後手に回ったが、ゴール前では体を張ってシュートを防ぐなど、献身的な守備を見せていた。コスタリカ代表戦では出番がなかったため休養は十分。アジア最終予選のオーストラリア代表戦のように、窮地の日本代表を救うことが出来るか。

DMF：守田英正（スポルティングCP／ポルトガル）

生年月日：1995年5月10日
日本代表通算成績：18試合2得点

　ダブルボランチのもう一角は守田英正で間違いないだろう。おそらくスペイン代表戦は守る時間が長くなるため、遠藤航が不在のチームでは高い危機察知能力とボール奪取力を持つこの男に頼るしかない。

　復帰戦となったコスタリカ代表戦のパフォーマンスは、不出来だったと言わざるを得ない。プレーには所々で迷いが見られ、あまりチャンスに関与することが出来なかった。だが、田中碧と柴崎岳のコンビでは守備面がかなり不安。守田にかかる負担はかなり大きくなるが、日本を勝利に導けるか。

RMF：伊東純也（スタッド・ランス／フランス）

生年月日：1993年3月9日
日本代表通算成績：40試合9得点

　右サイドハーフは伊東純也だろう。コスタリカ代表戦では伊東が途中出場すると日本の攻撃が活性化。ペナルティーエリア手前の絶好の位置でフリーキックを獲得するなど、相手の脅威となっていたこの男は、スペイン代表戦でも欠かせない。

　スペイン代表の左サイドバックは、初戦と第2節同様におそらくジョルディ・アルバが務める。同選手は果敢に攻撃参加してくるため、伊東が背後を突くことが出来れば大きなチャンスが生まれる。守備に割く時間が長くなると思うが、機を見て伊東が抜け出せるかどうか。攻撃の鍵を握ることになるだろう。

LMF：久保建英（レアル・ソシエダ／スペイン）

生年月日：2001年6月4日
日本代表通算成績：21試合1得点

　左サイドハーフは、コスタリカ代表戦で出番がなかった久保建英を予想する。三笘薫はドイツ代表戦やコスタリカ代表戦のように、相手が疲れを見せる後半にジョーカーとして起用されるのではないだろうか。

　ドイツ代表戦を見る限り、スペイン代表の守備はSBとCB間にスペースが生まれ、そこから背後を取られることが多い。ドイツ代表の得点もここから生まれている。サイドで溜めを作り、スペースへ抜け出す選手への出し手になれる久保ならば、その弱点をうまく突くことができるかもしれない。バルセロナのカンテラ（下部組織）育ちの男が、スペイン代表撃破の立役者となれるか。

OMF：鎌田大地（フランクフルト／ドイツ）

生年月日：1996年8月5日
日本代表通算成績：24試合6得点

　トップ下は鎌田大地だ。ドイツ代表戦とコスタリカ代表戦では期待に答える活躍をみせられていないが、現状この男以外にトップ下を任せられる選手はいないだろう。かなりの疲労があるはずだが、スペイン代表戦での奮闘に期待するしかない。

　同試合で対峙することになると予想されるセルヒオ・ブスケツは、守備時にバイタルエリアを埋めている。だが、ボールホルダーに対してはプレスに出るため、ドイツ代表戦では背後でボールを受けられる場面や抜け出される場面が多々見られた。そのため、バイタルエリアでのプレーを得意とする鎌田がこの弱点を付くことが出来れば、決定的なチャンスに繋げられる。果たして大一番で本領を発揮できるか。